黒柴スポーツ新聞

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ことなかれ主義に背を向ける全力男・柳田悠岐~ソフトバンク2年ぶり日本シリーズ進出決定!

打順を示す電光掲示板を見て目を疑った。

柳田悠岐

脇腹を傷めた影響でクライマックスシリーズに間に合わなそうって記事があったのに。何とスタメン、しかも1番バッターで現れた。

現れただけじゃない。第1打席でセンターに抜けようといういい当たりで快足を飛ばして出塁。送りバントで二塁に進んだら、次打者への投球の時キャッチャーが前に弾く間に三塁を陥れ、内川聖一の犠牲フライでホームに帰ってきた。

先発・武田翔太が立ち上がりやや不安定だったが何とか無失点で切り抜けた後だけに大きかった。ホークスはさらに松田宣浩のタイムリーで2点を追加。武田翔太には大きな援護になった。

松田宣浩には待望のホームランも飛び出し、6回を終わって6-0。ホークスはシーズン中、先制点を奪ったら73勝9敗と鉄壁の中継ぎ・抑えを誇るだけにもはや勝負あり、の展開になった。柳田悠岐はタイムリーも放ったが大事をとったか途中交代。まだまだ本調子ではないのかもしれない。柳田悠岐がけがをした時、ネット上では「けがをしないプレースタイルを模索するべきでは」とか「大事な時にいないイメージ」なんて声もあった。黒柴スポーツ新聞はこれに反論する。

それじゃあギータじゃない。常に全力プレーが魅力であり真骨頂だ。そしてプロ野球選手はそうあってほしいなと思う。

柳田悠岐は中軸だから全試合に出ることにも価値がある。しかし本当はもっと振れる、もっと走れるのにやらないというのはいかにもことなかれ主義に見える。弱肉強食のプロ野球界では、つつがなく引退まで過ごしたいなんて思っている選手は大成しないだろう。

プロ野球も一般社会も何か、先を先を見て冒険しない風潮が強すぎないか。だからこそ後先見ず全力で突っ走る柳田悠岐が輝いて見えるのは何とも皮肉だが、彼の全力プレーはとても大切なことを教えてくれている。

ホークスはそのまま楽天を下し2年ぶりにパ・リーグ代表として日本シリーズ進出を決めた。優勝決定後に笑みが絶えない選手たちの中で、若手の上林誠知が悔し涙を浮かべていた。クライマックスシリーズでは力を発揮できなかったのだ。こういう選手は大好き。悔しさを糧に、柳田悠岐の背中を追ってスター選手の仲間入りをしてもらいたい。

3戦目からキャッチャーは高谷裕亮に代わった。高谷の活躍は称賛に値するが、甲斐拓也は悔しかっただろう。嶋基宏にタイムリーを浴びた点などクライマックスで学んだことを次に生かしてほしい。日本シリーズが早くも待ちきれない。

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