Tシャツを作ることがファンサービスなのか~マレーロの踏み忘れ、ロッテの謎の魚があるなら加治前竜一のもほしかった
筆者はオリックスファンではないがもしそうだったら怒るだろうな。7月4日現在でリーグ4位。借金4だ。こんなことをして遊んでいる場合なのか。
ミスには凡ミスとアグレッシブさが招いたミスの2通りある。マレーロはホームベースを踏んだつもりだったから悪気はない。だからこそ球団にはこんなTシャツを作ってほしくはなかった。会社員が事務処理でミスってそれをTシャツにして社内で着てたら怒られるだろうなあ。オリックスはクライマックスシリーズも念頭に凡ミスを払しょくする方が先の気がする。
小ネタでTシャツを作るのはいつから流行りだしたのか。筆者の記憶では弱かった時の広島がブラウン監督のベース放り投げ事件をネタにTシャツを作ったのが初期だ。これはまだフフと笑えるネタ。抗議のシーンだからそれをネタにすることでしゃれっ気も感じられる。
マレーロのTシャツを作るのであれば彼が本塁打王のタイトルをとったタイミングならしゃれっ気はあった。だが7月4日時点でまだ5本である。最適なのは「あと一本で本塁打王だった」パターンで「本当は本塁打王」というフレーズと踏みそこないの足型であればスパイシーな言い訳というものだ。
Tシャツネタがもう一つ。ロッテが「謎の魚」Tシャツを7月15日に再販するという。6月30日に売り出したところ完売したのだった。ロッテは7月4日時点で50敗目を喫し勝率.315でぶっちぎりの最下位。謎の魚の企画自体は面白いがタイミングが悪すぎる。謎の魚は成績不振だからと別の話題づくりをしたのでもあるまい。チームの成績より企画に目が行くというのもさみしい話。
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面白いだろうなと球団が企画して面白いと思ったファンが買う。需要と供給がマッチしているからロッテの謎の魚Tシャツは完売した。だから外野がとやかく言うことではないがおせっかいな黒柴スポーツ新聞は言う。本当のファンサービスってグラウンドの中でやるんじゃないの?と。オリックスファンでもロッテファンでもないのだが変わり種Tシャツを買うことがチームの応援になるのかなと疑問にも思う。まあしゃれが楽しみたいから買いたいのであってチームの応援まで意識はしていないかもしれないが。
バティスタが作ってもらえるならあの男にも作ってもらいたかった。企画自体あったのかどうかも分からない。加治前竜一の「初打席初本塁打&サヨナラ本塁打」Tシャツである。何せプロ野球史上初なのだ。これをTシャツにしなくてどうすると言いたい。
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加治前竜一は残念ながらプロでは大成しなかったが歴史に名は残した。通算2本のホームランしかないのに最初の本塁打がサヨナラホームランというのは味がある。
なお筆者は加治前竜一、山内壮馬、高濱卓也のトリプルメモラビリアの野球カードを持っている。偶然引き当てたものだ。かつて市場では2万5000円という高値が付いたがもちろん筆者は値段よりも加治前竜一のカードであることに価値を見出している。だから加治前竜一が戦力外になった今でも彼のカードを手放す気がない。
2017年のプロ野球もまもなく前半戦終了。後半戦は小ネタもいいけれど出来ればハッスルプレーでたくさんの記念Tシャツが作られたらいいなあと思う。