野球選手による野球賭博もバドミントン選手の違法カジノも本質的には同じと思う話
4月7日は大きなニュースが続いた。バドミントンのリオ五輪メダル候補と言ってよい日本のエース・桃田賢斗と田児賢一の違法カジノ関与が明らかになった。野球がメインの黒柴スポーツ新聞的にはマエケンのドジャース初勝利&初ホームランを書くべきかもしれないがきょうはギャンブルの話。
それにしても桃田が始球式をしたのが巨人戦というのもなんだかなあ…。いっぱい写真もあっただろうに併用写真が巨人戦始球式というのは作為的なものを感じざるを得ないが同じくスポーツ情報を扱うものとしてはやはりこの写真を選ぶから人のことは言えない。
石橋をたたいて渡るどころかたたき割って前に進めないことが多々ある本紙編集局長は性格的にギャンブルをしない。実は分岐点があった。パチンコも当然のようにやらないのだが学生時代、友人の誘いで時間つぶしに行ったことがある。といっても原資は千円だか2000円。それが1回当たって7000円相当になった。こんなうまい話があるのかとびっくりした。学生が金を手に入れるなら時給いくらで頑張るのが当然というかそういうシステムしか知らなかっただけにカルチャーショックでもあった。
ただ編集局長は深入りせずに済んだ。なぜなら間を置かずに行った2回目で惨敗を喫したのだ。そして「そんなにうまくいかない」という当たり前のことを学び、もう行かなくなった。パチンコはおのおのが楽しめる範囲で楽しめばそれで周りがどうこういう問題でもないのでこのへんでおしまい。編集局長は安い授業料で済んだ。
そして社会人1年目でふと思い出したように集めた野球カードを生かしていまブログにいそしんでいる。野球カード収集は誰も傷つけない。あまりに集めると収納スペースがいるため同居人との兼ね合いが発生はするが基本的にはファイルと箱があれば済む。極度に高額なものさえ狙わなければ身を崩すこともない。ユニフォームに注目すれば文化論。親会社に注目すれば社会学。トレードや引退に注目すれば人間模様。野球カードは奥深い世界である。あらためて見ると素晴らしい趣味である。
今回のバドミントン選手による違法カジノ問題について、自らの職業である野球を賭博対象とした事件とは違うという見方もある。しかし本紙は異論を持っている。金があるからゲーム感覚でお金を賭けごとに使っている点では何ら変わらない。競技に集中していないことも同じだ。だからけしからんと思う。選手は結果さえ出せば競技場の外で何をしてもいいかと言えばそれは違う。特に今回のバドミントン選手は日本代表という地位を背負っているのだから、自らの職業をギャンブルにした野球選手と比べても同じくらい重大な過ちを犯している。
あまりこじつけたくもないが、桃田選手は元巨人の松本竜也と同じく香川県出身。香川の方は何とも言えない心境だろう。郷土の自慢が一転スキャンダルの当事者になってしまったのだから。特に桃田は福島県・富岡高校の出身者でもあり原発災害の被害者を自らの活躍で勇気づけるチャンスが与えられている選手だ。今の流れでは五輪出場が非常に厳しくなっただけに残念でならない。
ブログのネタがよく毎日続きますねと言われるが、黒柴スポーツ新聞創刊の年はどうしたことかスポーツ界の不祥事が絶えない。そんなんでネタが続くのはうれしくない。ただしただスポーツの結果を伝えるだけのブログにもなりたくない。その事象にどんな意味があるのか、今後も独自の視点を大切にスポーツ界を見つめていく。
そんな決意を新たにして通算100本目の記事を終えます。連日お越しくださったり、星を付けてくださる方には心からお礼申し上げます。おかげさまで目標にしていた上半期のアクセス数を予定より早くクリアできました。今後とも応援よろしくお願いいたします。
きょうの1枚「きょう1」は精密機械ことグレッグ・マダッグスとした。ドジャースでの練習中、彼がバッティングピッチャーを務めた時にマエケンがホームランを打っていたから。つまり初ホームランの生みの親と本紙は見ている。通算355勝227敗、3371奪三振、サイ・ヤング賞は4回。何ともぜいたくなバッティングピッチャーである。