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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

間合いはそもそも一人一人違う~投球間隔を指摘された藤川球児はスタイルを変えられるのか

いつもはエラーばかりの草野球チーム。それがある日、たった1本のポテンヒットで敗れた。負けは負けだが好ゲーム。いったい何が普段と違ったのか。

 

ずばりピッチャー。なんだ、いい投手ならいい試合ができるに決まっているじゃないかと思うだろう。その通り。じゃあいい投手って何?

 

球が速いこと?

 

確かに速球は魅力的。たとえど真ん中に投げたとしても、かすりもしないかもしれない。でも全球それではピッチャーは疲れてしまう。

 

いい投手とは、いい間で投げる投手だと思う。これは守っている側からの評価だ。

 

夏の暑い日だった。スピードボールを投げられるということでマウンドにたったその投手は一生懸命投げたものの四球を連発。外野を守っていた黒柴スポーツ新聞編集局長はたまらず芝生にひざをついてしまった。結果的に打球は飛んでこなかったものの、もし来ていたら捕球に手間取ったに違いない。

 

もちろんいい間で投げるためにはストライク先行でないと難しい。ということはコントロールがいいということでもある。

 

ただし、やはり今回は「間」にこだわりたい。ピッチャーには自分なりの間がある。それと同じで守る側にもリズムがある。大概の人間の集中力なんて限りがあるから、どれだけストライク先行だと言ってもあまりにピッチャーがのんびりしていたら守備陣はじれてしまう。

 

間のことを考えたのは藤川球児の間について、田尾安志が注文をつけた記事を見たからだ。藤川球児は抑えで一時代を築いたがいまは中継ぎが居場所だ。守護神時代はじっくり焦らず抑えればよかった。が、田尾安志が指摘するのは例えば1点ビハインドの場面。反撃するためにもリズムよく打ち取りたいものだというのだ。確かにもたもたしていたら反撃ムードもしぼんでしまう。

 

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※2001年版の藤川球児のカード。若い。そして細い。

 

間合いというのは一人一人違う。スピード重視の人、いけいけどんどんの人がいる一方で、ゆっくり、慎重派もいる。チームスポーツでのプレーや組織での仕事では本当に、息を合わせることが大事だ。じゃないとうまくいくこともいかなくなる。

 

間合いを合わせるためにまず必要なのは、そもそも間合いは一人一人違うということを認識するということだ。守備陣には藤川球児の間合いを、藤川球児はバックの間合いを理解する必要がある。

 

注目したいのは藤川球児が自分の間合いを変えることができるのかどうか。実績を残してきた抑えじゃないと仕事しないよ、というタイプの選手じゃないから順応はすると思う。

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 だが結果を残した人ほど過去の成功の残像があってスタイルを変えにくいもの。スタイルを変えるというよりは、新しいスタイルを作る、と前向きに考えた方がいいかもしれない。

 

人は変われるか、変われないか。その時々で自分の中での答えは違う。よくなった人に会えば人の可能性や順応力を再認識するし、ぜんぜんよくならない人を見たら速攻で諦めたくなる。ああ、やっぱり人ってそう簡単に変われないよね、と。ざっくり言えば変われる人が「いい人」であることが圧倒的に多い。

 

チームプレーを大事にするために、藤川球児は自分のスタイル、間合いをどこまで変えられるか。ちょっと注目してみたい。