黒柴スポーツ新聞

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大松尚逸は第2の森岡良介、坂口智隆になれるか~ヤクルト得意の戦力外選手獲得作戦に期待

ヤクルトはまたも買い物上手になるのか。ロッテを戦力外になった大松尚逸の獲得を視野に入れている。

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またも、と書いたのは2015年シーズンオフに坂口智隆を獲得したからだ。坂口智隆は2016年シーズン、141試合に出場し3割には惜しくも届かなかったが2割9分5厘と輝きを取り戻した。オフに契約を更改し年俸は4000万円アップの7000万円まで回復した。

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坂口智隆の安打数は2015年わずか28本だったが2016年は155本とV字回復。ヤクルトの編成担当はウハウハだったに違いない。それもこれもヤクルトが温かい手を差し伸べたから起きた出来事である。

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 ほぼ忘れられているが坂口智隆は絶滅寸前の元近鉄戦士である。黒柴スポーツ新聞編集局長が知っている現役選手はほかに岩隈久志しかいない。こちらの記事にはもっと詳しく書いてあるので興味がある方はぜひ。

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下の記事を読んでうれしかった。坂口智隆はヤクルトに対して感謝の気持ちを抱き、恩返ししたいからFAを考えなかったというのだ。人の心とはシンプルだ。オリックス坂口智隆の間に何があったかは知らない。しかし打てば響く坂口智隆なのにオリックス退団を選んだからには何かがあったに違いない。

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坂口智隆を奮い立たせたもの。それはオリックスを見返してやるという思いだったのか、拾ってくれたヤクルトのためにやるぞという気持ちだったのか。

 

 

いずれにせよ燃えるものを持っている人は強い。

 

 

ヤクルトは坂口智隆の前にも森岡良介という好プレーヤーを獲得している。森岡良介はドラフト1位で入団した中日を2008年シーズンをもって戦力外に。トライアウト後にヤクルトの一員となった。再生、というよりは森岡良介の良さをヤクルトという環境が引き出したという方が近いだろう。まだの方はぜひご一読ください。

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戦力外通告を受けた選手が拾われた球団の選手会長になりリーグ優勝のビールかけをするという奇跡が起きたのは森岡良介とヤクルトという取り合わせだったからである。いったいヤクルトという球団はどれだけ懐が深いんだか。

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だから、だからである。大松尚逸は第2の森岡良介坂口智隆になれるのか、いや、なってほしいと期待してしまう。

 

 

大松尚逸のキャリアを見れば2008年からの3年間がピーク。戦力外通告という、ロッテの下した決断が非人道的とも思わない。だが夢を見てしまう。2008年のホームランは実に24本。これは魅力がある。満塁ホームランも通算6本打っている。

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思えば2010年ロッテが下剋上日本一を果たした日本シリーズ第1戦で大松尚逸は先制打を放ちがながらも負傷して二度とそのシリーズには出られなかった。新人だった清田育宏が完全に戦力として定着したのとあまりに対照的だった。

 

 

 

 

森岡良介はどこでも守れる器用さを、坂口智隆はヒットメーカーであることをヤクルトで発揮した。もし大松尚逸がヤクルト入りしたらどのような起用法だろうか。長打力を生かしてとっておきの代打だろうか。戦力外を告げられた男が他球団で代打を告げられチームを勝利に導く。いい。見たい。果たして大松尚逸は2017年、リストラ組の星になれるだろうか。

 

 

久々になってしまったがきょうの1枚は2016年の頑張りに敬意を表して坂口智隆。野球カードを整理していたら探していた近鉄時代のカードが出てきた。ルーキーカードである。若いころからイケメン。同僚記者がこの頃近鉄2軍を取材していたが「坂口いいッス」と言っていたのは間違いではなかった。確かこのころの近鉄2軍監督は石渡茂だったような。ここまで読んできて最後の最後の石渡茂に食いつかないように…。

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※2017年5月9日追記。

大松尚逸サヨナラホームランを放ち、新天地ヤクルトスワローズで男になりました。