黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

浦和・槙野の男気

元日の天皇杯決勝。
軍配はガンバに上がったが、心に残ったのはレッズ・槙野の気迫だった。

前半、しかも開始早々に自軍のGKと交錯した。
リプレーを見ると、滑り込んだ槙野の右手がGKのスパイクの刃へ一直線。
文字にしているだけでも痛い!
左手で右手を抑えた槙野は、激痛に顔を歪めながらピッチを出た。

交代かと思った矢先、槙野は止血を要求しているようだった。
そして、すぐ黒い手袋のようなものをはめて復帰した。
それどころか、相手に向かっていくわ、ゴールを狙うわ。
また血が出てしまうのではないかと、見ている方がヒヤヒヤした。

黒柴スポーツ新聞は野球メインの編集方針だが、心を揺さぶられたらそれを書く。
試合はガンバが制したが、この日だけはという気概を見て、槙野の今後を注視したくなった。
恐らく、大なり小なりこういう経験があって、スポーツファンはひいきの選手を作っていくのだろう。


ちなみにここ一番の試合でのけがと言えば、元中日の立浪を挙げたい。
巨人との10・8最終決戦で見せた、一塁へのヘッドスライディング。
あのクールな立浪が。
現役時代唯一の一塁へのヘッドスライディングとも聞く。
精神主義は好きではないけれど、この一戦だけは、という気概には心をわしづかみにされてしまう。
一塁へのヘッドスライディングはけがにもつながるし、駆け抜けた方が速いのかもしれない。
でも…

なお、この一戦で最も好きなのは、中日選手の折れたバットが飛んでくる中、マウンドの桑田が身を呈してゴロをさばくシーンだ。
立浪もPL。
桑田もPL。
気迫が育つ土壌というのは、あるのかもしれない。