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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

ビッグマウスは結果を出してこそカッコいい~マラソン日本女子、3大会連続入賞なし

勝てば官軍。都知事選で勝った小池百合子氏もそうだったが、オリンピック選手もメダルを取ればヒーローだし、逃せば責任問題にすらなる。特にそれがメダル有望種目なら問題視は免れない。


女子マラソンは3大会連続でメダルと入賞を逃した。最高が福士加代子の14位だから厳しい。暑さが課題だったが気象条件は全選手同じこと。日本選手は単純にスピードなり駆け引きに付いていけず振り落とされた。


負けたから余計そう見えるが高橋尚子野口みずきは力強さがあった。金メダルを本気で期待されていた。だが今回の3選手はそうではなかった。福士は金メダル狙うと言っていたが世間的にはどうぞご自由にというムードではなかったか。


冷静に考えたらどの種目だって金メダルを取るのは至難の技だ。なのに世間は金メダルだ世界レベルだと期待する。


いつも思うが特にサッカーがひどい。ワールドカップ日韓大会と南アフリカ大会で快進撃してから期待値が高止まりした。さすがにここのところは冷静に見るファンが増えたと思うが(特によくサッカーを知る人)、日本はそこそこいける神話がまだはびこっている。セルジオ越後が「負けてもニュースにならない。これが現実」と今回の五輪代表を一刀両断していたがまさにその通りだ(読んだ時はちょっときつい印象ではあったが)。


女子マラソンのゴール後、「マラソンは楽しい」と福士が言ったことは本音だっただろうしいつものキャラを通したのだろうが、本人も痛感したようにメダル争いに絡めないのが今の日本女子マラソンの現実だ。トップ選手は楽しいとかそういう意義を見つけるために走る訳ではあるまい。


奔放な物言いが受け入れられてきたのは福士が実力を示してきたからだ。入賞も逃した今となってはキツかっただのもう走りたくないなんて言ってもあんまりウケない。先人ができたから自分にもチャンスがあるとも言っていたが、結局は高橋尚子野口みずきは別格だったことを際立たせただけだった。


「最後まで金メダルだと思ったから頑張れた。みんな欲しいものは口に出して言うものですよ」。レース後の一問一答ではそんなことを言っていた。金メダルを狙ったからこそ最後まで頑張れたという思考はいい。高めの目標設定も素晴らしいと思う。しかし福士はワコールという実業団所属ながらプロ根性を感じられる数少ない選手。だからこそ辛口の評価をしてしまう。トップ選手はほしいものを公言したら退路が絶たれるのだ。そういう意味では小池百合子は本当に崖から飛び降りたんだなと思う。


ここまで書いてきていうのも何だが、リオのマラソンコースはアップダウンが激しかった印象もなく、終盤は狭い路地で曲がり角も多い、ランナーのスピードを感じられるコースだっただけにここで福士が先頭集団でつばぜり合いをしていたらと思うとワクワクする。そのまま後続を振り切ってゴールインして「ほんとに金とっちゃった、やべえ」と言ってたらかっこよかった。それでこそ福士加代子だった。


一問一答では今後のマラソンについて聞かれ「もうやんねえ!日本記録?いらねえよそんなもん。今のところ何もいらねえ。もう一歩も走らん。ハハハ」と述べた。日本記録は「そんなもん」なのか。ビッグマウスは結果を出してこそカッコいい。福士のキャラ自体は否定しないが本番とその後のコメントは不発だった。


きょうの1枚はビッグマウスということで川口知哉のカードにしたかったが1時間探しても見つからなかった。どこかにまぎれているとは思うのだが…。ということで加藤哲郎に変更。参照記事は以下。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_octorber/KFullNormal20071016148.html
川口も加藤もビッグマウスと言われるが発言を巧妙に取り上げるマスコミは悪い。黒柴スポーツ新聞編集局長はコメントを扱う時は当たり前だが発言者の意図に気を付けている。川口についてはウィキペディアに書いてあったが目標を問う質問に対し同じことを言うのもなと考えた結果完全試合を狙うという強気の発言につながったそうだ。江本孟紀加藤哲郎川口知哉。実はみんな被害者なのかもしれない。

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