黒柴スポーツ新聞

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3年契約モイネロらキューバトリオ残留〜ソフトバンクV奪回へ地固め

ソフトバンクがモイネロ、デスパイネ、グラシアルと契約を結んだ。どうも残留のようだとはファンも分かってはいたが、正式発表されるとやはりうれしい。西日本スポーツ記事にはグラサン姿の3人の写真があり、西部警察の大門のようで頼もしい。

一番うれしいのはモイネロの3年契約(スポニチによると総額9億円)。いま26歳ということは28歳のシーズンまでソフトバンクにいてくれるということ。右の中継ぎ、抑えはいるものの、左であれだけ投げられるのは貴重な存在。メジャー行きも希望していたらしいから、なぜ残留してくれたのかは知りたいところだが、もう残ってくれるのだから寝た子を起こすようなことはしなくていいか。選手として脂の乗り切った時期をソフトバンクに注ぎ込んでくれるのだから、こちらも全力応援あるのみである。

モイネロが通算226試合と知って、そんなに投げているのかと驚いた。40試合ペースで投げても5年以上かかるのだから、毎年しっかり投げてくれた証拠だ。そんなに投げた外国人投手っていたのかなと調べてみた。まず浮かんだのはサファテ。427試合も投げていた。考えてみたら通算234セーブだから、モイネロの出場試合数より多い。まさにキングである。

モイネロが9回を締めてもいいかなとも考えたが、やはり9回は特別ということで、ひとまず森唯斗がいいと思う。そして思い出した。2022年は延長が復活し、12回制だったんだ…。いずれにせよ、モイネロは森の手前のイニングである。仮に8回だとするが、やはりモイネロが抑えると反撃ムードを遅らせる、あるいはその芽を摘んでおける。8回がヘロヘロだと、9回行けるんちゃうんか説が浮上してくる。だから8回をモイネロがビシッと締めることで、ソフトバンクの勝ちを引き寄せられる。モイネロは三振を取れるのがいい。ドロンとした縦カーブにバッターは手が出ず、キャッチャーが捕る。球審がストライク、バッターアウトを宣告し終わるのを待たずにキャッチャーはおもむろに立ち上がり一塁やら三塁にボールを投げるのだ。モイネロは奪三振率が高いことでも知られている。

モイネロと言えば登場曲に瑛人の「香水」を使ったことがある。あれだけしょっちゅう流れていた「香水」だがいまや全然流れていない。2022年、モイネロは本拠地でどんな登場曲を使うのか。この曲流れたら打てんわ、やられるなぁと刷り込めるくらいにビシッと抑えてもらいたい。「またホークスでプレーできることを大変うれしく思います。皆さん、優勝しましょう!」と、スポニチ記事にモイネロのコメントが紹介されていた。モイネロと優勝を分かち合いたい。ソフトバンクファンはそう願っている。


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