黒柴スポーツ新聞

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ニ保が阪神移籍後初勝利〜環境を変えて勝つ大変さを実感

ソフトバンク在籍中、とりわけ熱烈に応援していたわけではないが、ニ保旭の阪神移籍初勝利に涙がにじんだ。ニ保の定番の6回途中3失点。大量得点で援護してくれた強力打線さまさまではあるが、試合をつくったという点では立派。とにかく阪神にはシーズン途中で合流したのだから。環境が変わって、そこで結果を出すのは簡単ではない。

後半戦が開幕して2戦目の先発は抜擢といっていい。それとも虎の台所事情が厳しいのか? いずれにせよニ保にはビッグチャンスだった。移籍しても実績が作れなければ、生え抜きよりは立場が弱い。先発なら勝ち星、中継ぎならホールドを積み重ねていきたい。まず1勝できてホッとしていることだろう。

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環境が変わると言えば、パ・リーグからセ・リーグに来たわけだから、打席に立つこともある。この日ニ保はプロ初の犠打を記録したのだが、送りバントは一発で決められたわけではなかった。失敗の後、心細そうにベンチを振り返るニ保。プロ10年以上の選手とは思えない。だが送りバントをする機会がなかったのだから大目に見てあげてほしい。バント無理かなと思われたが何と落差の大きな変化球に食らいつき、見事に転がした。これを決めていかないとニ保は使ってもらえないのだ。恐らく京セラのタイガースファンもそんなニ保の境遇は知っていた。だからパ・リーグ育ちのニ保の送りバントでちょっと場内が湧いたようだ。ベンチに戻って誰かが気の利いた言葉をかけてくれたのか、ニ保はめちゃくちゃ笑っていた。ホッとしていた。

6点リードをもらっていたのだが、ソロホームラン2発を打たれたところでニ保は降板した。そう、ニ保は球速は遅くはないが、剛速球でねじ伏せるタイプではない。鋭い変化球があるわけでもない。丁寧に、何とか抑える。だからソフトバンクファンとしてはタイガースファンに対し、ニ保の3失点までは温かい目で見守ってほしいと思う。強力打線の援護があれば、ニ保は勝てるので。なおここからは新型コロナウイルスの接種会場よりお届けします。注射そのものは痛くなかったです。接種後の違和感がジワジワきだしたのですぐ終わります(汗)。被接種者を案内するスタッフや医療関係者の皆様本当にありがとうございます。座席の消毒もしていただき感謝です。このまま接種後の違和感が収まりますように。そしてニ保が阪神で早く2勝目を挙げますように。以上接種会場よりお届けしました(帰宅後公開)。


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