黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

甲子園中止という機会損失~やりたいことはやれるうちに思い切りやろう

機会損失
読み方:きかいそんしつ
【英】:opportunity cost

意思決定にあたって2つ以上の案があった場合, そのうちの1つを採用し, 他を不採用にした場合に, 得ることができなかった収益または利益の最大のものをいう. また, より広い意味では, ある事態が発生した場合(例えば機械の故障など), その事態が発生しなければ得られたであろう利益をいうこともある. 機会費用ともいう
(Weblio辞書より)

藪から棒に何だと思われたかもしれないが、夏の甲子園中止から、夢の舞台がなくなることの喪失感について考えている。機会逸失という言葉があったよなと調べてみたら機会損失という言葉に行き着いた。上記の説明に甲子園中止を当てはめてみる。開催されていればそこで脚光を浴び、スターなりプロ野球選手になった人もいたはず……その人にしてみたら甲子園中止は機会損失と言えるのではなかろうか。

輝け甲子園の星 2020年 03 月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: 雑誌
 

 

5月24日放送のGoing!Sports&Newsで江川卓が高校生球児の心中を慮っていた。甲子園中止の判断は、高校生の健康を考えれば妥当だが、甲子園は夢の舞台。そこに挑戦する権利はみんなあったのだからその証を何らかの形で球児らに贈れないかと話していた。また、作新学院のチームメイトに大橋康延という選手がおり、彼は甲子園(センバツ)で注目され高卒でドラフト2位で大洋に指名されたと紹介していた。大橋とて江川がいなければエースを張れた逸材だったらしいが、ともかく甲子園でわずか2イニングとはいえ投げられたわけで、見る人が見たらいいピッチャーだなあと評価もされる。もともと評価されていた人がだめ押しで評価されることだってあろう。作新学院が甲子園に出ていなければ、大橋は「江川の控えピッチャー」として少なくとも高校時代は終わっていたかもしれない。

江川卓が怪物になった日 (竹書房文庫)

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Going!では最近の例として金足農業日本ハムの吉田輝星も取り上げていた。確かに黒柴スポーツ新聞編集局長も甲子園で吉田の存在を知りのめり込んだ。あの糸を引くような美しいストレート。仲間たちと楽しそうに勝ち進む快進撃には惚れ惚れした。金足農業が甲子園に出ていなければ吉田輝星は秋田のローカルヒーローのままだっただろうし、黒柴スポーツ新聞編集局長が金足農業にハマることもなかった。あの夏はブログ執筆も楽しんだから、甲子園が開催されていなかったらすさまじい機会損失をしていたことになる。

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

人生長いから次があるさ。年長者は高校球児をそう励ますかもしれない。それは優しさなのだろうが機会損失としては大きすぎる。特に3年の夏、最後の夏はもう二度と訪れない。代わりはないのだ。野球ではないが、やりたいことがどうしてもできなかった経験はある。次があるさというのは、はっきり言って気休めにしかすぎない。だから黒柴スポーツ新聞編集局長はただただ球児と一緒に凹もうと思う。そして沖縄や佐賀で計画されている代替大会なんかがあれば応援する。形は全然違うけれど球児のためにそれを用意しようとしてくれた人たちにも感謝しようと思う。残念ながら人生において機会損失というのは確実にある。だからこそやりたいことがあったらやれる時に全力で取り組む方がいいし、好きな人がいたら想いを伝えたらいいし、食べたいものは食べられる時に食べたらいいし、見たい番組や試合は見られる時に見ておいた方がいいと思う。とにかく健康に過ごすことに気を付けながら、これからも数々の貴重な機会を損失しないよう心がけよう。


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