黒柴スポーツ新聞

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ソフトバンク今宮健太300犠打に王手~愛しき送りバントの名手たち

日刊スポーツ記事で、2020年に達成可能なソフトバンク選手の記録一覧を見た。その中で注目したいのは今宮健太の通算300犠打。残りあと1である。300犠打は過去6人。プロ野球通のあなたは全員言えるだろうか?

 

川相昌弘
平野謙
宮本慎也
伊東勤
田中浩康
新井宏昌

シブい。ちなみに宮本慎也新井宏昌は2000安打達成者でもある。

以上が歴代1位から6位。新井宏昌は300ぴったりだから今宮健太があと1個決めれば6位タイだ。田中浩康が302個、伊東勤が305だから今宮健太は2020年には単独4位が濃厚。だがトップ3は少々ハードルが高い。宮本慎也は408個(2162試合)。平野謙は451個(1683試合)。川相昌弘は533個(1909試合)とずば抜けている。今宮健太は1056試合で299個。これだけみたら今宮は十分健闘しているし、トップ3に食い込む可能性もあると期待してしまう。

明日への送りバント

明日への送りバント

 

 

1月に日経新聞記事、実は手堅くない送りバント損益分岐点」は打率1割、を読んだ。ざっくり言えば1割3分より打たないバッターでないと、強攻した方がお得ではないかという話。損益分岐点という表現、考え方がいかにも日経のコンテンツだなと思った。それで言えば今宮健太の通算打率は.248。お得ではない。ちなみに宮本慎也は.282。新井宏昌に至っては.291だから二人とも十分打てた。そう、送りバントの醍醐味は確率ではない。作戦なり流れを楽しむものだと私は思う。

今宮より手前の打者が出塁する。そこへバントの上手な今宮が登場。難なく送ってチャンスを拡大。さぁ得点を期待して応援だ。そういう流れ。決めるべき人が送りバントを決めた時の満足感。間違いないという今宮健太のブランド。それを楽しむ。ただただ勝った負けたと結果を追う人には理解不能だろう。大砲をズラリ並べてドンパチやるだけが野球ではない。2000安打達成者ばかりが野球選手ではない。小技がうまい選手にも光が当たる。それが野球の素晴らしさである。川相昌弘平野謙田中浩康らが上位に名を連ねる通算犠打記録は野球バカにはたまらない。

バント完全マスター―究めれば大きな武器に!

バント完全マスター―究めれば大きな武器に!

 

 

そしてここでちゃぶ台返しをするのだが、そんな今宮健太の2019年ハイライトはご存じ西武とのCSファイナルステージ第4戦。3本のホームランで西武に引導を渡したのだった。小技がうまい。守備もうまい。そんな今宮も高校時代からパンチ力あったよなと思い起こさせる大活躍。じゃあやっぱり犠打じゃなくて打てばいいんじゃない?という話になりそうだが、今宮健太には送りバントや守備からチームをもり立ててもらいたい。それが今宮健太の特性だから。控えめだけれども個性で組織に貢献する。通算犠打記録は日本全国の裏方たちに勇気を与えてくれている。なお、通算犠打現役2位の細川亨は296個と今宮健太と3個差ながら出場は限定的。現役3位の菊池涼介が278個とわずか12個差に迫っている。今宮健太には何とか現役1位の座をキープし続けてホークスファンを楽しませてもらいたい。


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