黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

貪欲に教えを請う~ソフトバンク甲斐拓也がヤクルト嶋基宏と合同トレーニング

ソフトバンク】甲斐、9日からヤクルト嶋と合同自主トレ「1日中ずっといる」、というスポーツ報知記事を読んだ。他チームのキャッチャーと一緒のトレーニング。ひと昔前なら考えられないことではないか。まあ、嶋も楽天からヤクルト、つまりパ・リーグからセ・リーグに移ったからできたことだよなと思ったら何と2回目だった。前回はまだ「楽天の嶋」だった。同一リーグのキャッチャー同士が一緒にトレーニングをする。いちいち目くじらを立てる行為は古いのかもしれない。

筆者は是非を聞かれたら「あり」だ。合同トレーニングとはいえ実質、甲斐が嶋に弟子入りしているようなものだ。球場入りから食事、野球談義まで、学びたい人の側にずっといる。それができるのはものすごく恵まれている。甲斐は代名詞でもある強肩が売りだが、2019年は打撃が向上。それでついに1億円プレーヤーになれたのだが、もう一皮むけるとしたらリードやリーダーシップだろう。嶋は経験豊富であり、楽天の顔でもあった。甲斐が弟子入りを望むのもうなずける。他チームのキャッチャーに学ぶ是非はあろうが、私は貪欲に教えを請う甲斐の姿勢には好感を持った。

嶋は嶋で、悪い気もしないだろう。甲斐からのラブコールは自分の存在意義を再認識させてくれたのではないか。自分を慕うキャッチャーに果たしてどのくらい、どのように教えるのか。手取り足取りは教えず見て学ばせるのか。もちろんまだまだ現役だから手の内を全て明かす訳にもいくまい。嶋がどんな塩梅で甲斐に接するのかは興味深い。

また、嶋にもメリットはあると思う。伸び盛りのキャッチャーがすぐ側にいるのだ。すごくいい刺激になるのではないか。甲斐は甲斐で。嶋は嶋で。二人のキャッチャーの合同トレーニングは2020年シーズンにどう影響するのか。楽しみにしていよう。


野球ランキング