黒柴スポーツ新聞

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伝統とファンサービス~ソフトバンク内川聖一がユニホームで持論

ソフトバンク内川が球団に提言 花盛り「特別ユニホーム」に一石、という西日本スポーツ記事を興味深く読んだ。ファンサービスの重要性は認識しつつ、年に1度クラスの地方球場ならばそこは普段のユニホームでやる方が子どもたちの心に焼き付くのでは?という持論だ。これを見て、今の黄色を生かしたユニホームも伝統の域に達したなという発見があった。

 

元野球カードコレクターとしては、「限定」とか「復刻」というキーワードにめちゃくちゃ弱い。希少価値に飛び付いてしまうのだ。それがコレクター心理、ファン心理というもの。別に強欲ではない。また、球団も記念ユニホームでしこたま稼ごうとも思ってはおるまい。実際球団が鷹ガールにピンク基調の記念ユニホームを配るなどしており、無料で記念ユニホームをゲットしてきたファンも多い。球団とファンが一体となり盛り上がれる。記念ユニホームは素晴らしいアイテムだと思う。

 

内川聖一とてそこは十分理解している。からの持論。内川自身、少年時代の巨人対ダイエーのオープン戦で見たユニホームが忘れられないという原体験がある。これが強いホークスのユニホームなのだ、と。そう思わせられるほどの自負がある。そういうことではなかろうか。先日見つけたFull-Countの記事の見出しは「強すぎるソフトバンク、優勝5度に勝率5割未満は1度もなし…10年代パ最強チ―ムは」。そう、ソフトバンクのユニホームに強さを感じても当然の成績なのだ。

 

ソフトバンクDeNA楽天と、IT系の親会社を持つ球団もぼつぼつ伝統を意識してもおかしくない年数になってきた。その中でもソフトバンクの成績には安定感がある。つまりファンサービスの一つである「勝利」はしっかり供給してきたのだ。なかなか生で見ることがかなわない地域のファンだからこそ、その目にしっかりと強いホークスのユニホームを焼き付けてほしい。内川聖一が言いたかったのはそういうことだと思う。ソフトバンクにはこれからも、期間限定などで記念ユニホームを上手に活用しながら、強いホークスを印象付けてもらいたい。


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