黒柴スポーツ新聞

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回数より質を意識する~ソフトバンク高橋礼、練習から球数を意識し肩を守る

量より質。これを意識しないと生産性は上がらない。もう一つ、質にこだわれば体にも優しい、という実例を知った。今やソフトバンク投手陣で千賀滉大との二枚看板を形成する高橋礼が、肩の負担を考え、キャッチボールやブルペンでの球数を極力減らそうとしているという。西日本スポーツ記事「ソフトB高橋礼 チームトップタイ6勝  11球3人斬り発進」に書いてあった。

 

高橋礼は6月8日の広島戦で6勝目を挙げた。これは千賀と同じ勝ち数。肩の疲労で一時期戦線離脱したことを考えると上出来だ。離脱してしまったことを踏まえ、練習でのキャッチボールや試合前のブルペンでの球数を極力減らそうと試みているという。

「極端に言えば、納得できたのなら1球で終わってもいい」(西日本スポーツ記事より)

この意識、なかなか素晴らしい。

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レーニングでは例えばダッシュ何本、素振り何回、筋トレ何セットなどなど、「数」がベースであることが多い。数は確かな実績であり、やたらめったら負荷をかけない意味でもきちんとカウントする意味はある。しかしただただ数をこなすだけでは意味がない。いわゆる投げ込みや打ち込みで基礎体力を付ける意味合いもあるけれど、それはあくまでも体力強化であって、技術力アップのための練習にはならない。キャッチボールでもブルペンでも、肩さえ出来上がれば、あとは狙ったところにピシッといけるかどうかだ。

 

高橋礼が言う「1球で終わってもいい」は究極の話だろうが、要は納得がいく球を投げられたかどうか。しっくりきているかどうかだ。特に高橋礼は先発ローテーション入りした初めてのシーズン。きっちりローテを守ることだけでも難しいだろう。同じ登板間隔でも勝ってからの調整と負けてからの調整とではメンタル面も違う。疲労を抜き、充電してまたマウンドに上がる。先発は中継ぎや抑えとはまた違う調整をしなければならない。

 

真面目な人ほど、もっとできるのでは、もっと精度を高められるのでは、とついつい数をこなしがちだ。ピッチャーの場合は肩を守らねばならない。だから離脱をきっかけに、高橋礼が肩の状態を考えながら、調整方法を工夫しだしたのはいい傾向だ。結局プロは自分で自分の体を守るしかない。それはわれわれサラリーマンにも言えるのだけれど。

 

同じチームトップの6勝でも、エースの座を確立する過程の千賀の6勝と、初めてローテーションの一角に入った高橋礼の6勝は意味が違う。チーム的には高橋礼の勝ち星は丸々貯金のような意味合いだ。それだけに、いかに高橋礼に活躍してもらうかが鍵になる。量より質。私も高橋礼ばりにしっかり意識して取り組もう。


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