黒柴スポーツ新聞

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いい時の形を覚えておく~DeNA三浦大輔コーチが説くセルフメンテナンスの重要性

ある仕事がうまくいったとする。それが本当に実力からであれば、もう一度できるはずだ。いや、何度でもできるはずだ。自分の「形」を持っている、というのはそういうことではなかろうか……そんなことを、横浜DeNA三浦大輔コーチの記事を見て思った。その日刊スポーツ記事の見出しは「DeNA三浦コーチ始動『いい時の歩幅覚えろ』」。

踏み出せば何かが変わる

踏み出せば何かが変わる


三浦大輔コーチがキャンプでアドバイスしたのは投球時の歩幅。いい感じで投げられた時の歩幅はどのくらいなのかを、しっかり把握しておこうというものだ。

近年、投手交代時にピッチャーがマウンド上でやるアレのことだろう。プレートから一歩、二歩……と足の大きさで距離を測って、ある程度の所でガッガッ!と蹴って掘るアレ。踏み込むポイントを軟らかく耕しているのだろう。ちなみに横浜DeNAのルーキー上茶谷は「6歩半」と記事に書いてあった。

それが好調時のバロメーターになる、裏返せばそれができていない時は修正の必要があるということだ。そのためには普段から、自分がどのようなフォームで投げられているか、客観的に見られる力も必要だ。セルフメンテナンスはできるようになっておきたい。

ただただ力任せに投げて抑えていても、それでは出たとこ勝負。たまたま打ち取れただけだ。そうではなく、なぜ打ち取れたかを理解していないと、次もうまくいかない。自分はきちんと理想のフォームに則って投げている。そうやって自信を持ってボールを投げたいものだ。
BBM 2009 2nd Version SOP12 横浜ベイスターズ 三浦大輔

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ある人が興味深いことを言っていた。いい時の分析は案外されていない、と。確かにうまくいかない時の反省はよくやる。でも、うまくいった時こそ、その理由を確かなものにしないと成果があやふやなものになってしまう。高度成長期に業績を伸ばした企業あるあるかもしれないが。

自分自身も、うまくいった時の分析は足りていない。ただ満足して終わっていた。これではいけない。小さな成果でも、それがなぜできたのかを確かめる。そうやって実績を積み重ねて、小さな自信を増やしていく。実はそれが成功への近道なのかもしれない。

うまくいった時の形や感覚を大切にせよという三浦大輔のアドバイスは何と的確だろうか。こんなコーチがいて横浜DeNAの選手はラッキーだ。三浦大輔はきっといいコーチになるんだろうな、そのうちDeNA投手陣が充実するのではないかなと想像している。

黒柴スポーツ新聞も、アクセスが伸びた時はただやったねと喜ぶのではなく、どのあたりが読者のためになったのかなぁと分析しよう。ただの自己満足にならないように。まずはうまくいった時の自分の「歩幅」を測ることにしよう。

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