黒柴スポーツ新聞

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必要とされることは幸せ~握寿司洋砲レアードがロッテに移籍

働く、ということを例年になく考えている。どんな意味があるかは人それぞれ。1月14日付の日経新聞秋元康のインタビュー記事が載っていた。タイトルは人生100年時代の備え。示唆に富む内容だった。


秋元康は働く意味をこう説いた。「金銭的、経済的なこと以上に、自分が必要とされているか、されていないかということの確認事項だと思います」。特にプロの世界なら、契約してもらえなければ無職にもなる。必要だから契約される。シンプルだ。

秋元康の仕事学  

秋元康の仕事学  

この記事を書く直前に、ロッテが元日本ハムのレアードを獲得したという見出しをスマホで見つけた。私はソフトバンクファンなのに、レアードが無職になるんじゃないかと気になっていた。

ソフトバンクファンだから日本ハムからレアードがいなくなれば、心配事は減る。レアードは2018年こそ本塁打26、打点65にとどまったが2015年からの3シーズンはいずれも本塁打30以上かつ打点90以上。助っ人としては優秀な部類に入る。契約が更改されなかったのは、日本ハムがレアードに見切りを付けたのかもしれないし、年俸で折り合いがつかなかったのかもしれない。

でも、このまま日本球界を去るのは何だか惜しいなあと思っていた。だから他人事だがレアードに働き場所が見つかってよかった。職場はロッテ。レアードは日本ハムでは三塁手。ロッテにはチームの中心選手である鈴木大地がいる。ロッテは二人をどうやりくりするのだろうか。興味深い。

サンスポ記事で見たが、ロッテは2018年の本塁打数が78。これは12球団ワーストだそうだ。つまりレアードを獲得したのは本塁打への期待。長打力だ。

鈴木は長打力ではレアードに太刀打ちできないがキャプテン経験者である。キャプテンは誰でも彼でもできるものではない。鈴木とレアード、どちらも必要だとしたら、どちらかはコンバートされるかもしれない。

だとしてもそれはロッテが必要な人材を持っているということだ。あらためて秋元康のインタビュー記事を見ると、レアードは必要とされてロッテと契約を結んだのだなぁと思う。必要とされた場所で働ける。それはモチベーションにつながるに決まっている。

そういう意味では人的補償で移籍した内海哲也長野久義も喜んでよい。必要とされたから呼ばれたのだ。このほかにも2018~2019年のオフシーズンは金子や浅村、西勇輝が新天地に移っており、移籍初年度にどんな成績になるのか興味が尽きない。プロの評価基準の一つは年俸だが、「必要とされる」ことそのものが素晴らしい。
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com


必要と思われるためには結果を残さねばならない。そう思って、まずは目の前の仕事を一つずつやっていこう。


なお、本日の見出しの握寿司洋砲は台湾メディアの作品。滝沢カレンも真っ青である。


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