巨人軍はSNSでも紳士たれ~原監督のSNS禁止令が波紋
原監督がSNS禁止令を出したという。アエラの記事で見た。これに堀江貴文が異論をとなえた。そう、別にSNSという手段が悪いわけではない。運用の問題である。
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確かに巨人は2018年にくだらない事件が複数起きた。その中にSNSがらみのものもある。球団や首脳陣としては性悪説に立たざるをえないということか。原監督は「言いたいことがあれば俺ら(首脳陣)、あるいは新聞記者に言え」という考えらしい。
今や選手自ら情報発信するのは当たり前だ。アエラの記事でも触れているが、ダルビッシュ有を筆頭にSNSで自分の考えを伝える選手がいる。2018年には西岡剛がインスタグラムの中で「阪神タイガースのユニフォームを脱ぐことになった」と戦力外通告を公表した。
これを知った時、時代は変わっているなと実感した。戦力外通告なんて、記者にしてみれば絶対逃してはいけないネタだ。それがあっさりと世に出ていく。選手にしてみれば、自分の言葉でファンに思いを伝えられる。SNSを使おうとする気持ちは分からなくもない。
例えば口数が少なそうな印象の野茂英雄。恐らく本当の野茂はもっとニコニコしていたり、語る言葉を持っていたりするのだろう。だが特に大リーグ挑戦のころは、わがままを押し通した印象になってしまった。もしこの時野茂がTwitterなどで胸の内を率直に、自分の言葉で発信していたら、少しは風向きが変わったのではなかろうか。
となると、記者の存在意義が問われてくる。選手が直でファンに動向を伝えるならば、記者はいなくてもよい。選手にしてみたら言葉を誤って解釈されるリスクもない。言葉は切り取り方次第でずいぶん印象が変わる。そのことを伝え手は相当意識しないといけない。
というと記者がいかにもテキトーなようだが、もちろん現場の記者は読者にいかに楽しんでもらえるかに頭を悩ませている。特にスポーツ新聞は、戸配のものもあるが駅やコンビニで「選ばれて」買われるものだ。同じ現場に居合わせても、いかにネタを料理するかで売上が変わると言っても過言ではない。
その意味では西岡剛の一件は、デイリースポーツには脅威ではなかったか。そして今回の原監督によるSNS禁止令でほくそえんでいるのは報知新聞ではないのか?なんて想像してしまった。
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SNSは楽しく交流ができる。黒柴スポーツ新聞も「部数増」(シェア)を目指して上手に使えないかと模索中だ。先日の茨城県部長の不適切投稿など、何だかなぁという運用も確かにある。だが、一律禁止とするのはいかにも選手を信用できていないように見える。
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どんな手段であっても、自分の言葉で伝えられない選手は一流ではない。巨人軍は紳士たれというのであれば、きちんとSNSでも紳士らしさを発揮したらよいと思うが、いかがだろうか。