球数制限と休養日論~高校野球の底力を信じて甲子園改革を
夏の甲子園の日程が弾力的になるらしい。2018年は金足農業高校が準優勝の旋風を巻き起こしたものの、エース吉田輝星が決勝で大量失点。またもや球数制限論が浮上した。新潟県では2019年春の大会から球数制限を導入する予定だ。今のところ、球数を制限するか、大会日程を緩和するというのが代表的な投手保護策である。
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夏の甲子園では休養日が準々決勝後に設けられている。4校が恩恵にあずかれるわけだ。が、準決勝と決勝は2日続けて行われる。金足農業のようにエースが1人で頑張る場合は連投になるのだ。
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甲子園決勝と言えば、高校球児の頂点を決める試合である。2年半の集大成だから、万全な状態で戦ってほしいもの。だとすると、増やす休養日は準決勝後でどうだろうか?
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3回戦後の休養日設定案もあるそうだが、大会前半はくじ運もあるが試合が過密な確率は低い。また、勝ち上がった学校こそ日程上優遇されるべきだ。勝てば勝つほど学校や保護者らの負担は重くなるが、一生の何度かの夏。お金をかけたり休みを取ったりするのは今しかない。苦労できるのはよい成績の裏返しなのだから、そこはうれしい悲鳴を思いっきり上げていただきたい。
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さて、地方大会もまた連投は課題だ。特に夏は暑さもあり、選手の体を守らなければならない。新潟県では春の大会から、100球投げたら次のイニングは投げられない。翌日投げることはできる。選手保護へ一歩前進という印象だ。
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これについて、金足農業がある秋田県内の反応はどうだろう。地元の新聞、秋田魁新報によると否定的だという(下の記事参照)。そう、部員が少ない学校には代役がいないのだ。皮肉にもエースが大エースであるほど、二番手、三番手のピッチャーは見劣りする。エース降板後の大どんでん返しはありうるのだ。もしかしたら絶対数が足りなくて、そもそも二番手投手をつくれない可能性すらある。
https://this.kiji.is/451876424179205217
強豪高校の選手にとっては、出場機会が増えることになる。いろんな才能が開花する可能性があるし、チーム全体のレベルが上がるはずだ。選手層が厚くない公立校とは対照的。そう、今でこそ「私高公低」の流れがさらに加速する恐れさえあるのだ。
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となるとやはり夏の甲子園は休養日をしっかり確保して、選手を守ってもらいたい。みんなこの日のために人生を費やしてきたのだから、無理をしないわけがない。そこはルールで制するしかない。
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地方大会も梅雨明けから順次開幕させ、過密日程にならない工夫にはできないか。暑さ対策には早朝の試合開始や、夕方~夜の試合などできる限りの策を講じてほしい。選手も大変だろうが応援する人も暑さ対策は大変なのだ。暑さ対策がうまくいけば投手の負担も減るはずだ。
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暑さ対策としてはそろそろ京セラドーム開催を本気で検討する時期にきている。青空と芝生と全力疾走。甲子園じゃないとダメなんだという声が根強すぎるのだが、新しい歴史を京セラでつくるという流れはつくれないものだろうか。高校野球は京セラで昼間に、阪神は甲子園でナイターをやることができる。野球ファンは野球観戦のはしごができるし、プロ野球の過密日程対策にも一役買えるはずなのだが。
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ドームでよければ、京セラじゃなくても、東京ドームやヤフオクドームなど選択肢はある。こうなれば北海道で2023年に開業する新球場もありだ。開閉式だから天候に応じて屋根を開け閉めしたらよい。
http://sp.fighters.co.jp/news/detail/00001446.html
選手の負担軽減をきっかけによりよい高校野球全国大会をつくる。単に伝統に縛られて思考停止になるのは愚の骨頂だ。タイブレークで野球の醍醐味が損なわれる懸念もあったが済美が劇的な逆転サヨナラ満塁ホームランで勝ったりと、高校球児はきちんとドラマをつくってくれる。地域事情を考慮しつつも高校野球の底力を信じて、柔軟な改革に取り組んでもらいたい。
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