黒柴スポーツ新聞

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電撃トレードの谷元圭介は一本釣りされたのか、売られたのか~デキる人にしか声はかからない

谷元圭介日本ハムから中日への電撃トレードを、職場据え付けのスマホ(いろんな媒体にニュースを配信しております)の画面チェックで知った。最初、「中日」「谷元」の取り合わせに何かの間違いかなと理解できなかった。そして衝撃が走った。

谷元圭介の魅力とは。中継ぎで1億円を稼ぐ男、そう言えば分かるだろう。いつでもどこでも投げられる。タフな男。しぶさがたまらない。2016年の広島との日本シリーズでも登板。たよれる男なのだ。

トレードには出す側、受け入れる側、両球団の思惑がある。谷元圭介の場合は何だろう。まず相手が中日というのがキー。田島が抑えとして一皮向けつつあるが中継ぎ、抑えの不安定さが今の5位という順位の背景に思える。

指揮官が、投手コーチの経験が豊富な森繁和監督であることから、ピッチングスタッフの補強とすぐ分かる。もし中日から日本ハムに打診したトレードならばいい人材に目をつけたなと思う。

参謀 (講談社文庫)

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数字上はまだ逆転CSもあるのだから、トレード期限ギリギリとはいえ、自軍にもファンに対してもファイティングポーズを球団が示している。まだあきらめてはいないんだぞ、と。

きょう知ったが谷元圭介三重県出身で中部大学にいたという。そこまで計算していたら本当にいい人選だ。


一方、日本ハムファンの心境は複雑らしい。というのも日本ハムはベテランに対し遠慮なしのトレードを敢行する体質があるので「またか」という反応なのだ。MVPを取ったことがある吉川光夫もそうだし、あの糸井嘉男オリックスに旅立った。

これはいい悪いではなく考え方だ。新陳代謝を促しているから血管が詰まらず、定期的に優勝ができている。あとはファンがこの事実をどう消化するかだけなのだ。

ひとまず、日本ハムファンでもなく、谷元圭介が気になるだけの筆者はsmartnewsで見つけた中日ドラゴンズのトレードのお知らせを見てみた。そこには早くも中日の帽子をかぶった谷元圭介が。笑顔だった。


それを見た瞬間、泣きそうになってしまった。トレードがいつ伝えられたかは知らないが、そんなに前ではないだろう。笑顔ではあったが日本ハムへの思い入れもあるだろうしチームに貢献している自負もあるだろうから、内心はどう思っているかは分からない。


だが、谷元圭介は分かっているはずだ。やることはただ一つ。ドラゴンズの中継ぎとして結果を出すことだ。シーズン途中の加入はただでさえ困難があるだろうがここで結果を出せば中日での存在感を高めることができる。

谷元圭介は国内FA権を得たから行使したら日本ハムは引き留めず、それで得られる補償より高い金銭を得られるから今回のトレードとなった説がある。しかし真相はやはり谷元圭介の価値を中日が見いだして一本釣りした、と思いたい。


必要とされる男はカッコいい。何やかんや声がかかるのはデキる人なのだ。谷元圭介にはぜひ結果を出して存在感を示してほしい。


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