黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

中尾孝義とその周辺の懐かしい選手たち~中尾孝義氏、専大北上高監督に就任

中尾孝義。懐かしい名前に反応してしまった。専大北上高校の監督に就任するという。

専大北上に何か関係あるのかと思ったら中尾孝義専修大学OBだった。ウィキペディアで見ただけだが山沖之彦ともバッテリーを組んだという。 

中尾孝義といえば、太め、鈍足でも致し方ないとされるキャッチャー像を変えた男とも言われている。確かに太っていない。1年目から100試合に出場。当時中日には木俣達彦がいたわけだがある意味ミスタードラゴンズ木俣達彦を押しのけて正捕手的な活躍をしたわけだから素晴らしい。

YouTube中尾孝義を検索したら1982年9月28日に中日が江川卓を攻略した、という懐かし映像が出てきた。打たれた江川卓がタイトルになるくらいだからやっぱり江川卓ってすごかったんだなと実感。この映像、中日ファンでなくとも興奮してしまう。

【9回裏、中日4点のビハインド】

豊田誠佑:ヒット

モッカ:ヒット

谷沢健一:ヒットでノーアウト満塁

 

大島康徳:犠牲フライで1点

宇野勝:タイムリーで1点。なお1死2、3塁

 

ここで本日の主役、中尾孝義が登場。

実況アナ「バッターボックスは中尾。足が上がった。第、4球を投げたライトへ、ヒットだ! ワンバウンド、ツーバウンド! 3塁ランナーホームイン! セカンドランナーもホームへ向かう! いまボールはバックホーム! ドーテーン! 同点です! 江川唖然。同点! 中日9回は奇跡の同点です。6対6の同点です」

中尾孝義は塁上でガッツポーズ。かっちょえ~。この時代の中日のユニフォーム好きだから余計にカッコよく見える。

なおこの試合は延長でなお中日打線が江川卓を追い詰め、救援した角三男から大島康徳がサヨナラヒット。大島康徳といえばこのほどガンを公表した。第三者が軽々しく言ってはいけないが体をいたわってほしい。

www.daily.co.jp

 

木俣達彦を追い落とした(と書いたらきついがプロ野球はそういう世界)中尾孝義中村武志の台頭でその座を失う。そして西本聖とのトレードで巨人へ。それぞれピークを過ぎた感もあったが正捕手だった男、エース級だった男同士のトレードは驚いた。が、西本聖は男の意地で20勝。中尾孝義も巨人の1989年度日本一に貢献したのだから結果的にはよいトレードだった。

在籍3球団での日本シリーズ出場はウィキペディアによれば7人(若生智男、永尾泰憲、大宮龍男中尾孝義阿波野秀幸工藤公康中嶋聡)だそうだ。

そろそろまとめねばならないが、特にオチはない。ただただ中尾孝義を軸に懐かしい野球選手を登場させてみた。たまにはこういうパターンもいい。黒柴スポーツ新聞は暇つぶし程度ででも楽しんでもらえばいいのだ。編集局長はうじきつよしを見ては中尾孝義を思い出していた。きょうはこれが書けただけで密かに満足している。


福岡ソフトバンクホークスランキング