巨人ファンが見てもほれぼれ。輝流ラインが美しい阪神復刻ユニフォームは一見の価値あり
4月26日に阪神巨人戦を地上波で見た。なかなか球場に行けない身分にとっては至福の時だ。普段はもっぱらラジオなのだが映像には映像の良さがある。
そして気付いた。阪神の黄色いユニフォームがかっこいい…。巨人ファンをもってしても美しい。特にあのギザギザが。くせになる。ちなみにテレビで見ていて華があってかっこいいなと思ったのは藤浪晋太郎。長身のスタイルのよさが縦じまでさらに増幅していた。
週刊ベースボール50years2「日本野球史にその名を刻んだスターたち」でタイガースのユニフォームを予習した。発売が2008年と時間がたってしまったがそれ以前のユニフォームの変遷を丁寧に取り上げてくれている。黒柴スポーツ新聞編集局長の教科書である。
週刊ベースボール50 years 2―野球ファンの記憶に刻んだ半世紀 日本野球史にその名を刻んだスターたち (B・B MOOK 586 スポーツシリーズ NO. 459)
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これによるとタイガースのTigersという文字も虎のマークも縦じまも球団創設時からのものだそうだ。伝統を守る姿勢、素晴らしい。
生粋の阪神ファンは思い入れが強すぎてどのユニフォームがいいか決めかねるだろうがよそものの編集局長目線でいえば1976-78年ホーム仕様のものがダントツ。残念ながらカードコレクションではホームのものがなかった。残念。辛うじてビジターのものを発見した。
袖口とズボンのラインにギザギザ模様があるのがお分かりだろうか? 最初に見た時妙にかっこ悪いなと思ったのがいつしかくせになってそそられてしまっている。古新しい、とでも言おうか。これは「輝流(きりゅう)ライン」というらしい。勉強になりました。以下のサイトでぜひ画像を見てください。編集局長が敬愛する綱島理友先生の解説つきです。
「デザインを担当したのは72年の札幌オリンピックや沖縄海洋博覧会のシンボルマークを手がけた、日本グラフィック・デザイン界の重鎮、永井一正氏」と紹介されていた。先日東京五輪のエンブレムが決定したこのタイミングでこの話題をブログに書けている編集局長もなかなかの勝負強さである。26日からの伝統の一戦でこのユニフォームを着る、と以前から決まっていたのだった。ちょうどテレビで見られてよかった。
永井一正氏。東京五輪エンブレム選考ではちょこちょこあったようだ。きょうは深入りせずにおこう。ともかくプロ野球のユニフォームは一つ一つが芸術作品なのだ。
永井氏の作品を見ていたら、アサヒビールのマークのほかに「三菱」UFJフィナンシャルグループとか、「JR」とか「東京電力」も。燃費不正、福知山線脱線、原発災害。たまたまなのだろうが目についてしまった。たまたま日本を代表するような企業がちゃんとしていなかっただけかもしれないが。阪神はそんなことはあるまい。
4月27日の試合では巨人に大差を付けられたものの、それはそれとして金本知憲監督はフレッシュな選手を起用していた。若虎たちがまた新たな伝統を作っていくことだろう。ちなみにその一人、原口文仁捕手は支配下登録されて背番号が124から94になったものの、すぐ試合に出ることになったためユニフォームが間に合わず。山田勝彦2軍バッテリーコーチのものを借りて初ヒットを記録した。どうせなら縁起物でそのまま背番号82をもらってはどうだろうか? 原口のこの82番ユニフォームの野球カードはほしいなあ。しかも輝流ライン入りだし。
きょうの1枚は別当薫に登場願おう。ストッキングは太めの黄色いラインが入っている。いかにも虎だ。今回の復刻ユニフォームもここまでしましまではないものの、きちんと踏襲している。これがまたかっこいい。けがの防止の意味もあるのだろうが、最近のダボダボの足元は見ていて気分が盛り上がらない。オールドスタイルに統一してほしいものだ。あれ、ストッキングのラインを出すとこまで含めてのデザインだと思う。帽子のつばから足元までトータルで黄色の割合をデザイナーは計算しているはずである。勝手に変えてしまうと川内康範なら激怒するだろうなあ。