黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

三森初ホームランが逆転3ラン!切り込み隊長の活躍でソフトバンク開幕8連勝

ゾワゾワゾワ。三森大貴のプロ初ホームランを告げるRKBエキサイトホークスを聴きながら鳥肌が立った。ついに、ついにその時は来た。

お立ち台で三森自身、言っていた。公式戦では打てないんじゃないか、と。確かに三森はリチャードみたいな大砲ではない。いわゆるシュアなバッティング。ミートする、とらえるタイプだ。ホームランというよりは二塁打三塁打が出るイメージ。当ててばかりじゃなくて、もっと力強く振ればいいのにと思ったことは何度かある。

初ホームランももしかしたら狙ったものではなかったかもしれない。鋭く振り抜いたら打球が良い角度で飛んでいったように見えた。だが三森は手応えがあったのか、がむしゃらに走り出したようには見えなかった。

試合は苦しい立ち上がりだった。アクシデントがあったのか、石川柊太が制球を見出して押し出しを含む2点を献上。カーラジオを聴きながら、あ、これは負けゲームの展開だなと悪い予感がした。とうとう開幕からの連勝7が途切れるんじゃないかなと。しかし三森大貴の逆転3ランがすっかりムードを変えた。

三森につないだ今宮の二塁打もよかった。ガルビスも打率は低いが何だかんだで出塁もしている。また、その後のタイムリーを含む4打点の三森に隠れてしまったが柳町達は2安打、うち一本はタイムリーだ。栗原陵矢の離脱は痛いが柳町にとってはチャンスでもある。初めて2番を任された試合できっちり結果を出した。

三森が初ホームランを打ったり柳町が低めの球に食らいついてタイムリーを放ったり。こっそり白状すると柳町の時はちょっと泣けた。こうやって努力は報われていくんだなぁと。三森もそうだ。結果を出しても実績がないから変えられてしまうこともあった。打つ前に、バットを担いで肩に乗っけるスタイルを編み出したが、タイミングを取るのに若干時間を要して間に合わなくなっているのではと指摘されることもあった。スーパースローで見るとインパクトの瞬間体が伸び上がっているようにも見える。でもそうすることによって体が前に突っ込むのを我慢しているのかもしれない。イチローの若い頃もそうだったが、結果を残すまではさまざまな注文が付く。そういうものだろう。

お立ち台での三森は輝いていた。ちょび髭がだんだん似合って見えてきた。そのうち三森のようにバットを担いで打つ野球少年が現れるだろうか。Bクラスに沈んだホークスと今のホークス、何が違うかの筆頭は切り込み隊長・三森の存在。それがはっきりした今季初のオリックス戦だった。

上林、栗原の穴は自ら埋めよ!〜栗原は靭帯断裂で今季絶望か

今季絶望の見出しに目が覚めた。ロッテ戦で上林誠知と交錯して負傷した栗原陵矢は左膝前十字靭帯断裂と、半月板損傷の疑い…全治6、7カ月との報道もある。早期の復帰を期待していたがこれは栗原抜きでペナントを戦わざるを得ない状況だ。

外野手同士の交錯というと、アラフォーアラフィフには巨人の吉村、栄村を思い起こさせる。吉村がのちの巨人を背負うホープ、栄村は1軍で結果を残すことを目指していた、というあたりもそのまま栗原と上林に当てはまりそう。あの事故は吉村も辛かったし、栄村もしんどかった。

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試合中のことだから…と藤本監督も言っていた。だから上林には栗原のことを思うなら結果につなげてもらいたい。昇格した柳町達はすぐ安打を放ち守備でも好プレー。その柳町にも代走佐藤直樹が送られたりと、外野手は競争がいい意味で煽られている。上林とて負けてはいられない。

栗原の上昇と対照的に沈んでいった上林。だがようやく1軍に戻ってきた。もう9年目。ポテンシャルの高さから期待を裏切り続けてきたと言ってもいい。結果がほしいのはやまやまだが、小手先の当てるバッティングではなく鋭い打球を。三塁打を量産していた頃の輝きをもう一度。栗原の件で下を向くのではなく、その穴は自ら埋めるんだという気概でプレーしてほしい。

藤本ソフトバンク開幕5連勝!〜成果は戦力の充実から

今年はひと味違うと思いたい。藤本ソフトバンクが開幕5連勝。新人監督の開幕5連勝は中日の与那嶺要監督(1972年)、阪急の梶本隆夫監督(1979年)、西武の田辺徳雄監督(2015年)に続き史上4人目だという。ソフトバンクはBクラスに甘んじた2021年シーズンとは何が違うのか。

まずは目立った故障者がいないこと。針が患部に残ってしまうという信じられないことが起きた松本、ローテ入りと見られていた田中正義や武田翔太がいないものの、投手は千賀滉大がどっしり座るのが大きい。昨季は足首を傷め前半戦は不在。後半戦で盛り返し2桁勝ったのはさすがだが、千賀不在は優勝争いに大きく響いた。

野手では3番柳田悠岐、4番グラシアル、5番栗原陵矢が固定できたのが大きい(栗原のけがは心配だが)。昨季はグラシアルが指を傷めて打線の軸がなくなった。栗原や柳田がそのポジションに入るも、この2人が止まったら全体的に勢いがなくなってしまった。勝ち越されるとなかなか逆転できない印象だった。

抑えの森唯斗も去年は本調子からほど遠かった。まず戦線離脱することが想定外。戻っても追いつかれることがたびたび。代役を岩嵜や板東、モイネロが務めたが森の代わりができたかというとやはり難しかった。

という、千賀、グラシアル、森のキーマン3人がいることが大きいわけだが、そこに新戦力が結果を出していることが好調の要因だ。まずは藤井皓哉。広島を戦力外となり独立リーグの高知経由でソフトバンクと育成契約。勝ちパターンの一角に食い込み、開幕5戦で早くも2勝となった。

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同じく独立リーグ経験者の又吉克樹も好投。又吉も中日から移籍後初勝利をゲットした。働く場所が変わった人はまず結果を出すことで名実ともにチームの一員となるわけで、又吉も一息つけたに違いない。

野手では新外国人のガルビスが鮮烈デビュー。開幕スタメンは譲ったものの、代打で初安打。さらには逆転満塁ホームランで藤本監督に初勝利をプレゼントした。

ルーキーでは野村勇がロッテ戦で快足を披露。代走ですかさず盗塁。タッチアップで三塁に進むとサードゴロでも果敢に本塁へ。紙一重のセーフで無安打での勝ち越しに成功した。

こうしてみると、適材適所プラス新戦力という絵に描いたような成功例だ。開幕カードは一歩間違えばビッグボス新庄劇場になりかねなかったがそれに振り回されることなく結果を出した。レギュラーがそろうことは大前提で、新しい風が勢いをもたらす。新年度が始まるあちこちの職場でもこうありたいものだ。


さて、このブログ「黒柴スポーツ新聞」がこの記事で通算1000本投稿となった。2016年元日の創刊、7年目での達成だ。この間感性が枯れ果てたり仕事を優先したりと大スランプの時期もあったが、何とか大台に乗せることができた。これもひとえに読者の皆さんのおかげ。本当にありがとうございます。ちょくちょくのぞいてスターを付けてくださるあなた、いいねを付けてくださるあなた、シェアやリツイートしてくださるあなた、そう皆さん一人一人の力で通算1000本に到達した。これはゴールではなく通過点。フッ、いつか言ってみたかったこの言葉。これからも最高の暇つぶしメディアを目指して新しい展開も考えていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

勇猛果敢!ソフトバンク野村勇の快足の原動力とは

盗塁、タッチアップ、ギャンブルスタート。ソフトバンクのルーキー野村勇がノーヒットでの勝ち越し点をゲットした。実況のアナウンサーは要因を「脚の速さ」としたが、解説の初芝清は脚の速さプラス「思い切りのよさ」だとした。

その思い切りのよさはどこから来るのか?
「いきなり緊張した場面で代走があると思うけど、オープン戦の感じでいけば大丈夫。プロに入る前からタイムには自信があるし、思い切ってスタートを切りたい」(スポニチアネックス記事、ソフトバンク ドラ4・野村勇 プロ初盗塁&神走塁で開幕4連勝呼んだ!藤本監督「見事」3連発 より)
そう、自信である。自分を信じると書いて自信。信じられるから体も動く。


引き合いに出して申し訳ないが、周東との違いはそこではないか。あれだけ脚が速く人がうらやむほどなのに、どこか自信なさげ。思い切ったスタートが切れないうちに牽制死があり、走塁死があり…スタメン落ちどころか、故障もあり1軍にも残れなくなってしまった。あの黄金の輝きはどこへ行ってしまったのか。


もちろんデビューの時は怖いもの知らずだから、周東も翼を得たかのように走りまくっていた。結果も出した。しかし代走やスタメンで結果が出ないうちに自信をなくした、自分の脚力を信じられなくなってしまった…そんな悪循環ではなかろうか。


反面、野村勇はイケイケのはずだ。何せ入ったばっかりだし、何よりすでに25歳で即結果を出さねばという覚悟がある。背番号99というのもあとがない感がにじみ出ている。かつ、娘さんまでいる。背負うものがある、守るものがあるから余計に頑張れるというものだ。


野村勇の本塁突入を見てある選手を思い出した。阪急などでプレーした簑田浩二。1977年、巨人との日本シリーズ第2戦で代走で出塁すると、レフト前ヒットで二塁から果敢にホームに突っ込み1点をもぎ取った。簑田も野村勇(NTT西日本)と同じく社会人野球出身(三菱重工三原)。22歳でのプロ入り決断、奥さんは身ごもっていたという。


本塁突入で名前を売った蓑田は阪急の主力になり、1983年には史上4人目のトリプルスリーを達成した。果たして野村勇の今後はどうか。昨日は代走で生還後そのまま三塁の守備へ。強烈な三塁線のゴロを難なくさばき、守備力の高さも見せた。オープン戦では2本ホームランを打っており、走攻守、それぞれでアピールし続けたらスタメン定着も十分ありと見た。勇という名前のごとく勇猛果敢なプレースタイルを見せつけた野村勇。アグレッシブなプレーに期待したい。

回り道、成功したら近道に〜ソフトバンク藤井4年ぶりの復活勝利

ソフトバンク藤井皓哉が4年ぶりの勝利。4年ぶりと聞いて、思わず自分と重ねてしまった。私にもやりたいことができなかった3年間の空白がある。そこで失ったものと得たものは、他の誰とも共有できるものではない。きっと藤井もそうだろう。

藤井はドラフト4位で広島に入団。しかし結果が伴わず2020年に戦力外となった。転機となったのは独立リーグ高知ファイティングドッグス入りだ。かつてこのチームに、NPB復帰を目指した大物が入団したことがある。伊良部秀輝藤川球児だ。伊良部はプロ1軍の試合ではあり得ない、午前中からの試合にも投げた。ヤンキースタジアムでも投げた男が高知市営球場で暑い中投げる。そこにNPB復帰を目論む情熱を見た。ミーハーな私は即席サイン会に並んだ。「絶対プロ復帰してください!」。勝手に熱くなった私は握手してもらう時そう声を掛けていた。伊良部は照れ臭そうに「行けるかなぁ」と応えてくれた。伊良部はその後、帰らぬ人となったが、見かけとは真逆の柔らかい手の感触は忘れられない。

藤井も高知からNPB復帰を目指した。同じく赤を基調としたユニフォームでも、ファンの数は広島との比ではない。そして待遇も。藤井を支えたのはこのまま終わってたまるかという意地ではなかったか。しかしさして注目されるわけでもない環境は悪いことばかりではなかった。結果を求めてしまいがちな広島時代とは違い、自分の課題に向き合えたようだ。

「長いイニングを投げて勝負勘が培われたし、勝負球や打者を打ち取るプランを失敗しても、修正できる環境だからよかった。広島時代は結果を求められ焦って、やりたいこともできなかったのだろう。だからFDでの1年は本当に意味あったと思う」(高知新聞記事、NPB復帰!藤井皓哉(四国IL高知出身)ソフトバンク支配下に「ここからがスタート」より、吉田豊彦監督コメント)


FD(ファイティングドッグス)での1年は意味があった。そう思えるのは藤井が支配下登録という結果を残したからにほかならない。プロ野球選手としては明らかに回り道。そのまま広島にいたら高いレベルでの野球ができていたはずだ。しかし2勝目を挙げられていたかは分からない。藤井がレベルアップできたのは回り道をしたからというのも事実である。

回り道…。かくいう私は新聞社に記者として入るも、ずっとニュースに携われたわけではなかった。どんなに熱望しても部署が違えば何もできない。打席に立てない。かろうじて球場にはいられたがグラウンドには立てなかった。スタンドから選手たちを見ていた。自分もあそこにいたんだな…年月が経つにつれもう二度と戻れないのではという恐怖が現実味を帯びてくる。現実逃避と文章修行。趣味と実益を兼ねてやっていたブログをますます書きまくった。投稿本数が通算900本を超えた頃だっただろうか、私は再びグラウンドの端に立てるようになった。スタンドからプレーヤーを俯瞰したことで得られたものは、ある。今はこんなこともやっている(高校野球が大好きな方はぜひご覧ください)。

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それだけに、藤井がソフトバンクの育成契約を勝ち取った時は我がことのようにうれしかった。この年のドラフトで、高知からは森木大智という至宝が阪神に1位指名された。藤井の育成契約は森木のように大々的に報じられたわけではない。それでもオープン戦で好投を続けていることをスポーツ紙が報じ、ついには藤本監督から支配下登録の推薦とも取れるコメントが飛び出した。藤井は開幕直前に支配下登録され、再び2桁の背番号を背負うことになった。

支配下登録どころか、何と藤井は開幕カードから投げた。さすがに緊張したか、開幕2戦目で初登板を果たすも清宮幸太郎に被弾。1イニングを投げきれず、守護神・森唯斗の救援を仰いだ。さすがにシーズンとオープン戦は違うかな、まだ1軍の域には達していないかなと思ってしまったが、藤本監督はすぐ次戦にリベンジの機会を作ってくれた。とは言え1点を勝ち越されなお1死満塁の大ピンチ。「思い切ってこい」と言わんばかりの甲斐のジェスチャー。藤井は三振と内野ゴロに切ってとり、反撃ムードを演出した。

すると味方が三森大貴のタイムリー、今宮健太のショート強襲の内野ゴロで逆転。藤井は2イニング目も無失点で切り抜け、終わってみると勝ち投手になっていた。


「もう自分の想像をはるかに越えるスピードでここまで来ている。(心の)整理がついてなかった」(ソフトバンク藤井 見事火消し1390日ぶりプロ2勝目 戦力外、独立、育成経て…「初勝利のような感じ」より)

そりゃそうだろう。まるでジェットコースターのような環境の変化。独立リーグにいた男のそばには、柳田悠岐やグラシアルらそうそうたるメンバーがいる。独立リーグ選手には夢を与える一方、支配下登録を勝ち取れる選手は少ない。藤井の場合は元々広島にいたのだから、純粋な独立リーグ出身とも言えない。活躍した人はもっと少ない。藤井の後に登板した又吉は独立リーグ出身での数少ない成功例だ。藤井と又吉。今季のソフトバンク勝利の方程式は、この独立リーグ出身コンビが鍵を握りそうだ。

藤井の復活ストーリーはいま第何章なのか。ここがピークなんかじゃない。例えば交流戦。ぜひとも広島相手に投げてほしい。オープン戦では対戦していたが、かつて戦力外を突きつけた広島に倍返ししてこそだ。怨念でなくとも、今の成長した姿を見せることが藤井にとってのリベンジだ。回り道が回り道でなくなるのは、結果を残したからこそ。藤井皓哉の力投は、遠回りを余儀なくされている人たちへの無言のエールになっている。

ガルビス起死回生の満塁弾!ソフトバンク、新旧融合で白星発進

動の新庄ビッグボス、静の藤本新監督。対照的だなと思ったが、ここぞという時に動いた藤本監督に軍配が上がった。スタメン今宮健太に代えて代打ガルビス。来日初打席初安打を記録すると、次の打席は8回裏、一打逆転のビッグチャンス。ここで起死回生の逆転満塁ホームランを放った。キミはケビン・ミッチェルか?


8回の攻撃はノーアウトから松田宣浩が口火を切った。若干追っつけるようにライト前にヒット。大幅減俸で頬を紅潮させながら、翌シーズンの開幕戦スタメンを勝ち取るあたりが松田宣浩イズムを感じさせる。


続く上林誠知も今年が勝負の年。死球を二つ喰らいながらも、出塁できていることの方が大事なくらいだ。貴重な走者を進塁させる送りバントをきっちり決めたのはよかった。上林は大きい一打を打ちたいだろうが、そのためにもまずは使ってもらわないと。開幕戦では出塁&送りバントで献身的な貢献ができた。バントを一発で決めてうれしいはずだがちょっと照れ隠しの表情。そこも含めて上林の魅力か。


ここで甲斐に代えて牧原大成。牧原もかつては自分がオレがというムードが出ていたがつなぎの役割を果たせるようになってきた。フルカウントからでも積極的に手を出すタイプ(ビビって甘い球を見送るより遥かにマシだが)だがよく我慢して四球を選んだ。


先輩たちがつないだチャンスを拡大させたのは三森大貴。2022年チーム初安打はこの男だ。目標は全試合出場という三森。8回のチャンスではタイムリーが出れば最高だったがしぶとくショート左を突いて出塁。満塁となった。


新庄ビッグボスはここで杉浦を諦め西村に継投。スイッチヒッターのガルビスは初安打を放った右打席ではなく左打席に立った。この試合再三得点圏にランナーを進めるもあと一本が出ずストレスが溜まっていたソフトバンクファンだったが、ガルビスが低めの変化球を巧みにすくうと、打球はホームランテラスに吸い込まれていった。


バンザイをする藤本監督。新庄ビッグボスでお決まりのポーズだがお株を奪う歓喜のシーンだ。最終回は森唯斗が貫禄の3人斬り。7回1失点の先発千賀滉大、3者連続奪三振の中継ぎ津森宥紀と安定の投手リレーだった。


初戦から7人の投手をつぎ込んだりニューフェイスを起用する新庄ビッグボスの全員野球が取り上げられがちだが、藤本ソフトバンクも新人の野村勇を代走で起用したり、代打を送った捕手・甲斐の後を海野に任せたり。新旧融合で戦えば結果はついてくる、そんな雰囲気が感じられた。長谷川や川島慶三が抜けて代打陣が若干手薄な印象は否めないが、その穴を埋める新しい力が出てきてほしいところ。課題と期待。両方感じられた大興奮の開幕戦だった。

語り継がれる平野歩夢の偉業とサブチャンネル、featuring柳沢慎吾

今日はニュースの配信当番だった。フロアの向こうから若干にぎやかめな実況が聴こえてきた。北京オリンピック、スノボの生中継かなぁと察知。ニュース編集者たるもの、やはり「生」の臨場感は大事にせねばなとネット中継を見出した。もうキワキワだから平野歩夢はどうやらメダル確定のよう。あとは色だな…

なんて思っていたら日本語のネット中継が切れた。しかし赤い点がある画面が一つ生き残っていた。英語の実況っぽい。しかし何もないよりマシだ。フロアの遠くではうまくサブチャンネル切り替えをやり過ごした人々が同じような画面を2秒先くらいに見ている。ま、辺りが先にざわついたら金メダルだな。と、なるべく目の前の画面に集中したら、すごかった。平野歩夢の演技が。CGか!っていうレベル。磁石のようにピタリと着地決めるし。素人が見ても鳥肌立った。当然のごとく金メダル。そして生放送より遅ればせながらのレベルではあるが、お祝いがてらの速報を打たせていただいた。


Twitterではサブチャンネルが話題になっていたらしい。アラフォーアラフィフ世代ならば、サブチャンネルというよりは、甲子園中継における教育テレビ(Eテレなんておしゃれには呼ばない)とのスイッチ経験はあるはずだ。ホント、いいとこで変わったりする。しかし平野歩夢のやつはドンピシャだったようだ。それがおかしくて(楽しんで見ていた方はごめんなさい)何を思い出したかというと、柳沢慎吾のひとり甲子園。あれも一打サヨナラの場面でチャンネル変わるんだよなぁ。3年前に亡くなった中村部長の遺影がスパイシー。


平野歩夢の偉業はこれからも語り継がれるだろう。きっと、サブチャンネルという、数十年後に聞いたら何のこっちゃというキーワードと共に。

2022年ソフトバンク強力打線に期待〜気になる4番は?

3番柳田、4番外国人、5番栗原、6番中村晃。これが藤本新監督が理想とするソフトバンク打線らしい。思わずニヤけてしまった。これが機能したら破壊力バツグンじゃないか…。

2021年もこうなるはずだったんだ、と今更ながら言いたい。グラシアルが骨折してから暗雲が立ち込めた。4番を栗原が打ったり柳田が打ったりするうちに、軸が揺らいでしまった気がする。コマが一旦ぐらついたら、あっという間に立て直せなくなるのと同じだ。得意の交流戦で沈み、浮上のきっかけはつかめなかった。


ちなみに4番の外国人はグラシアルなのか、デスパイネなのか? 新しく来るガルビスは通算109本塁打だから大砲ではなさそうだが。ちなみにかつて藤本新監督が語った理想の外国人選手はバナザードらしい。懐かしい!今更ながらバナザードって両打ちだったんだな。二塁を守ったりメジャーで1000試合以上出たのはガルビスもバナザードも同じ。果たしてガルビスは令和のバナザードになれるのか?


なお、3番柳田、4番外国人、5番栗原、6番中村晃だとするならここに出てくる日本人プレイヤーは全員左打ち。グラシアルやデスパイネは右打ちだから、サウスポーをこの並びにぶつけてきても全員が難儀することはない。…ここまで書いて日付けが変わってしまったのだが、西日本新聞記事、グラシアル「全試合出る」 昨季は骨折で長期離脱、順調に回復 を見て余計に期待が高まってしまった。グラシアルの4番を見てみたい!


グラシアルは出るならレフトか。だとしたらデスパイネは併用されると指名打者。じゃあガルビスは? 今宮は? 三森は? 牧原は?…と悩ましくなってきた。でも、いつだったかけが人続出で人繰りのパズルしていたころより100倍マシ。開幕までにそれぞれ順調に調整して、もっともっと藤本監督の頭を悩ませてもらいたい。

3年契約モイネロらキューバトリオ残留〜ソフトバンクV奪回へ地固め

ソフトバンクがモイネロ、デスパイネ、グラシアルと契約を結んだ。どうも残留のようだとはファンも分かってはいたが、正式発表されるとやはりうれしい。西日本スポーツ記事にはグラサン姿の3人の写真があり、西部警察の大門のようで頼もしい。

一番うれしいのはモイネロの3年契約(スポニチによると総額9億円)。いま26歳ということは28歳のシーズンまでソフトバンクにいてくれるということ。右の中継ぎ、抑えはいるものの、左であれだけ投げられるのは貴重な存在。メジャー行きも希望していたらしいから、なぜ残留してくれたのかは知りたいところだが、もう残ってくれるのだから寝た子を起こすようなことはしなくていいか。選手として脂の乗り切った時期をソフトバンクに注ぎ込んでくれるのだから、こちらも全力応援あるのみである。

モイネロが通算226試合と知って、そんなに投げているのかと驚いた。40試合ペースで投げても5年以上かかるのだから、毎年しっかり投げてくれた証拠だ。そんなに投げた外国人投手っていたのかなと調べてみた。まず浮かんだのはサファテ。427試合も投げていた。考えてみたら通算234セーブだから、モイネロの出場試合数より多い。まさにキングである。

モイネロが9回を締めてもいいかなとも考えたが、やはり9回は特別ということで、ひとまず森唯斗がいいと思う。そして思い出した。2022年は延長が復活し、12回制だったんだ…。いずれにせよ、モイネロは森の手前のイニングである。仮に8回だとするが、やはりモイネロが抑えると反撃ムードを遅らせる、あるいはその芽を摘んでおける。8回がヘロヘロだと、9回行けるんちゃうんか説が浮上してくる。だから8回をモイネロがビシッと締めることで、ソフトバンクの勝ちを引き寄せられる。モイネロは三振を取れるのがいい。ドロンとした縦カーブにバッターは手が出ず、キャッチャーが捕る。球審がストライク、バッターアウトを宣告し終わるのを待たずにキャッチャーはおもむろに立ち上がり一塁やら三塁にボールを投げるのだ。モイネロは奪三振率が高いことでも知られている。

モイネロと言えば登場曲に瑛人の「香水」を使ったことがある。あれだけしょっちゅう流れていた「香水」だがいまや全然流れていない。2022年、モイネロは本拠地でどんな登場曲を使うのか。この曲流れたら打てんわ、やられるなぁと刷り込めるくらいにビシッと抑えてもらいたい。「またホークスでプレーできることを大変うれしく思います。皆さん、優勝しましょう!」と、スポニチ記事にモイネロのコメントが紹介されていた。モイネロと優勝を分かち合いたい。ソフトバンクファンはそう願っている。

甲斐拓也の打順は2番か下位か〜ホークス、コロナ禍でオーダーに不安も…

甲斐拓也が2番を打つ構想があるらしい。甲斐は送りバンドができるし、悪くはない。ただし三振が多い(2021年はリーグワースト142)ので、打線にリズムが出ないのでは?というのがわが黒柴スポーツ新聞ので見立てである。ちなみに2021年、甲斐拓也は1試合だけ2番で先発したことがあった。

キャッチャーは見るからに守備が大変だから、その負担を減らす意味があるのか、下位を打つ印象だ。クリーンアップを打つのはよほど打力がある場合。古くは田淵がいて、阿部慎之助も500試合以上4番を打ったようだ。

で、2番キャッチャーっていたのかなと考えてすぐ脳裏をよぎった。「2番木俣が…」。燃えよドラゴンズ!の歌詞に木俣が2番を打っていたくだりがあったような…検索したら、ありました! 燃えよドラゴンズ!V2(1975年)で「2番木俣がマサカリパンチ」。初代燃えよドラゴンズ!では2番谷木が送りバントだから、木俣はどうやら強行策のようだ。木俣は打者としても優れており、1876安打、285本塁打。今のホークスなら松田宣浩くらいの成績か。これはキャッチャーをやりながらなので余計に素晴らしい。

甲斐拓也もパンチ力はあるのだが、いかんせん打率が高くない。そこで今、右打ちの習得に取り組んでいるそうだ。お手本はヤクルトの嶋。年代やリーグが違うからなせるわざだろうが、甲斐は嶋とトレーニングしている。昔は考えられなかっただろう。そこはひとまず置いておき、かつて3割を打ったことがあるという嶋のように、右打ちを意識することで球をよく見る効果もあるそうだ。右打ちがうまくなればたとえ凡退でも進塁打にはなりそうだから、2番もアリかもしれないがどうなるか。

甲斐は強肩で日本シリーズMVP、投手陣を引っ張って東京五輪で金メダルと、結果を残してきた。気が付けば年俸は2億1000万円だ。ディフェンス面ではそれに値するが、やはり打つ方をもう少し何とかしてもらいたい。ヤクルトの中村悠平のように両方頑張れたらリーグ優勝が近づくのだから。中村は下位のつなぎ役で貢献したが、甲斐は何番を打つのか。それによりホークスの打線の意味合いが分かるというものだ。藤本監督が甲斐を何番に据えるのか。非常に興味深い。…とここまで昼間書いたのだが、その後柳田悠岐松田宣浩のコロナ陽性報道に絶句。その前に中村晃や栗原も名前が出ており…ホークス大丈夫か⁉︎

イニングごとに一口ぐびっ…野球殿堂入りの山本昌が好んだ飲み物とは?

中日ドラゴンズ山本昌野球殿堂入りした。有名な選手だから、ラジコン好きだとか、若い頃クビ寸前だったがアメリカ「留学」でスクリューボールを覚え、それが武器になったことなどのエピソードも知られている。殿堂入りのサイド記事ではもっとディープなものを…と物色したら、ありました! スポニチ記事、中村武志氏 殿堂入り山本昌氏との絆は2人で星野監督に殴られて深まった だ。

この手のものは誰が証言するかが肝なのだが、長年ドラゴンズの屋台骨を支えた中村武志なら間違いない。面白かったのは山本昌がゲン担ぎの人だったこと。同じ下着を使い続ける話は他の人でもあったが、山本昌の場合はソックスだったという。また、カレーも縁起のいい食べ物だったそうだ。カレーといえばイチローも浮かぶが、野菜もまあ少々入っているしコメも食べるしスパイス入りだから野球選手向きなのかもしれない。

山本昌はルーティンとして1イニングごとにジョージアをぐびっと一口飲んでいたとも記事に書いてあった。庶民には親近感がわく。完投したら1本半。300円もしないお守りである。ジョージアもいっぱい種類があるのでブラックなのかカフェオレなのかエメラルドマウンテンなのかなど、そこまで書いてあったら100点のエピソードだった。

なお、検索したら、チームの勝利に最も貢献した魂あふれるプレーに贈られる「第2回ジョージア魂賞」に山本昌が選ばれた、というスポニチ記事が出てきた。この時すでに山本昌は47歳。果たしてそれまでに何本ジョージアを飲んだのか。ジョージア魂賞の副賞はジョージア製品1年分(12ケース)と賞金30万円だったという。私も今度仕事で長丁場の作業があったら、ジョージアをちびちびやりながら完投を目指そうと思う。

やるか、辞めるかの前に…ソフトバンク和田毅、日米200勝まであと52勝

西日本新聞記事、「やるか、辞めるか」40歳和田、覚悟の坂道ダッシュ 長崎で自主トレ を見た。やるか、辞めるか。40歳の和田毅としたらそのくらいの心境だろう。盟友の松坂大輔からはあと52勝だとハッパをかけられたそうだ。日米通算200勝。これができたら松坂世代で初めてので名球会入りだ。

やるか、辞めるかの前に見逃せないこと。それは2021年シーズン終了後、和田毅に戦力外報道が一切なかったことだ。5勝という数字は和田自身、納得いっていないものの、球団としてはまだやれると判断したのだろう。その意味では戦力外通告された川島慶三や高谷裕亮とは違う。まあ、投手と野手の違いはあるのかもしれないが。やる、の前にできると思われている和田は素晴らしい。冒頭40歳という年齢を持ち出したが、和田のコンディションは年齢を感じさせないのかもしれない。

あと52勝と松坂はボールに書き、和田に渡した。最近は2桁勝てば上等だから、そのペースで行くと最短5年はかかるか。その時和田毅は45歳。その年代まで投げたのは工藤公康山本昌くらいか。ひょっとしたら松坂大輔は、200勝しろと言うことで1年でも長く和田毅プロ野球選手でいろ、と言いたかったのかもしれない。5年連続2桁となると千賀クラスの勝ち方をしないといけない。これは実際のところ、なかなか難しく、それは和田も分かっているだろう。

圧倒的な力と存在感で松坂世代という言葉を産んだ松坂大輔が先に引退し、和田に現役での活躍を託している。プロ野球ファンで何人がそれを予想しただろう。松坂だけでなく、藤川球児もいない。和田毅松坂世代、みんなの希望の灯になっている。

ソフトバンク栗原、捕手「卒業」は大打者への道?〜あの人もキャッチャーでした!

共同通信の記事、外野手に変更の栗原、練習を公開 が目に入った。あれ、ついに栗原はキャッチャーではなくなったんだと思った。だが1軍には甲斐拓也が鎮座しているし、栗原がキャッチャーとして出る機会は限定的。であればスパッと野手登録してよかったと思う。もちろんキャッチャーとして100%出ないというわけではなかろうが。いったんの区切りというところだろう。

ふと思った。結果を残した名バッターには元キャッチャーが何人かいるな、と。いきなりマニアックなところで言うと江藤智(広島など)。江藤の野球カードに若かりし頃のキャッチャー姿の写真が使われていて知ったのだが、江藤は三塁手のイメージだったのであら?と思った。江藤といえば月間16本などホームランの印象が強い。通算では364本打っている。


もう1人は和田一浩(西武など)。強打の捕手という触れ込みだったが西武には伊東勤がいた。それでも和田もキャッチャーとして使われ、外野手もやった。このあたりは少し栗原とも似ている。しかし結果的には打撃を生かす形となり2000本安打も達成した。ホームランも319本打っている。


さらに小笠原道大日本ハムなど)もいる。小笠原は内野手登録でキャッチャーをしたりしていたようだがその後一塁手に。フルスイングが代名詞でヒットを打ちまくった。安打は2120本、ホームランは378本。


こうしてみると、キャッチャー出身で名を成した人はヒットも打てて、一発もあるという、非常に魅力的な選手だった。栗原も勝負強さは持ち合わせており、一発の魅力がある。あとはコンスタントにヒットを打てるようになれればレジェンドたちと同じ道のりをたどることも夢ではなかろう。キャッチャー出身は配球が読めるなど何か利点はあるのだろうか。栗原は長谷川勇也コーチの背番号24を引き継いでおり、シーズン安打は長谷川の記録を超えるという目標がある。ぜひその目標を達成してホークスを引っ張っていってもらいたい。

ソフトバンクの穴は二塁手?〜三森大貴と牧原大成に期待

スポナビの記事、データで可視化 「球団別・ 長所と短所」 パ・ リーグ 野手編  勢力図を左右するのは助っ人のデキ? を見た。ズバリ、ソフトバンク二塁手が弱いらしい。詳しくは記事を読んでもらいたいが、パリーグの平均的な二塁手より貢献度が低いという。


じゃあ貢献度高いチームはというと、ロッテや楽天。そりゃそうだ。中村奨吾と浅村だもの。こちとら三森大貴がようやく1軍定着なんだから比べるのも酷である。だが三森もこのギャップを埋めていかねばならない。まずは率を求めることだ。打率、さらには出塁率。三森が高い数字を残せば必ず得点力はアップする。

貢献度と言えば2021年、個人的には牧原大成に努力賞をあげたい。けがで離脱もあったけれど、複数ポジションでよく穴を埋めてくれた。内野だけでなく外野もやるし、内野手のままのプレースタイルでフェンス近くでも平気でダイビングヘッド! 危険だから考えよと岸川勝也に解説されていた。確かに見ていてヒヤヒヤする。いつか大けがしちゃうんじゃないかと…しかし全力プレーが牧原の真骨頂。また、打撃でも目を見張るものがあると、退団した平石コーチが誉めていた。牧原か三森が常時出場してくれると打順は組みやすくなると見ている。

というわけで、確かに打つ方では中村奨吾や浅村に勝つのはなかなか難しいものの、コツコツ、ヒットを積み上げていくなら三森も牧原にもできる。守備もよく、盗塁も見込める、さしずめ本多雄一コーチのようになればソフトバンクの内野は固まるだろう。ソフトバンク二塁手は代打代走の調整役的な位置付けできたがそろそろ、レギュラーを張れる人材がほしくなってきた。結果を出して数字でも評価されるようになってもらいたい。

1点差負け克服へ「世紀のトレード」〜2022ホークスはどう対応?

2021年、リーグ4位に沈んだソフトバンク。敗因はいくつもあるが、接戦をものにできなかったことも大きい。1点差ゲームは実に8勝19敗。引き分けは何と21もあった。中には勝ちに等しい引き分けもあったかもしれないが、強いホークスなら取りこぼさなかった。あと1点はやらないし、もう1点ほしいところで取れてきた。そこが2021年はできなかった。そこは変えられるのだろうか。だとしたらどうやって変えるのか…そんなことを考えたのは、久しぶりに読んだ近藤唯之著「プロ野球 トレード光と陰」に世紀のトレードが出てきたからだった。


大毎の4番・山内一弘阪神の主力・小山正明。今では考えられないトレードだ。山内は3割打てるしホームランも打てるからソフトバンクで言えば柳田悠岐のイメージか。そういう人を出してまで大毎はピッチャーを補強したかったのはなぜか? 実は1点差負けがシーズンの31%も占め、リーグ5位に沈んだのだった。ちなみに2021年のソフトバンクも負け数62のうち1点差負けが19だから30.6%…もちろんソフトバンク柳田悠岐を出すわけないのだが、大毎のオーナー、永田雅一はそういう大胆なトレードを仕掛けた。


言う方も言う方だが受ける人がいたのもびっくり。阪神村山実がいたから小山正明を出せたのだが、阪神は打つ方が迫力不足という認識だったらしい。20勝が見込めるピッチャーをトレードに出した。お互いに弱点を補強できるから良いトレードなのだが、看板選手を出すのはめちゃくちゃダイナミック。裏を返せばそのくらいやらないと組織の体質は変わらないのかもしれない。ちなみに大毎のオーナー、永田は山内放出に際し涙を見せたらしいが、小山正明Wikipediaには小山がトレードを受諾した際に阪神球団幹部がうれしそうな顔を見せたという。ひどい話である。


で、すごいのはトレードの本人たち。山内は打率2割5分7厘ながらホームラン31本、打点94。阪神はリーグ優勝したから山内の加入は吉と出た。小山は何と前年の14勝の倍以上、30勝もした。通算320勝もしながら最多勝はたった1回なので昔のプロ野球はどれだけレベルが高いのかと思うが、小山唯一の最多勝がこの移籍初年度というところに男の意地を見た。


体質を変えるには主軸であろうと放出し、新しい血を入れる。永田雅一Wikipediaを読むだけでも一苦労するくらい波瀾万丈の人生だが、このくらいの人物でなければ世紀のトレードは実現しなかっただろう。ソフトバンクはここまでの緊急事態ではないから同じことをする必要はないが、トレードをしない(結果的に又吉入団と岩嵜放出はトレードみたいになったが)のであれば、接戦対策はどうするのか。ちょっと気になっている。


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