黒柴スポーツ新聞

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新天地で戦力になる~日本ハムの公文克彦デビュー以来165試合連続無敗

日本ハム公文克彦が8月29日、プロ入りから165試合連続無敗となった。これはプロ野球新記録。巨人の高木京介と並んでいたが、単独トップとなった。

 

たった一球で勝つこともあるが、たった一球で負けることもある。それがピッチャー。プロ野球という、結果がすべての世界で生き抜くだけでもすごいのに、まだ1回も負けていないとは。実力もそうだが運もないと無理だろう。公文はすごい。

 

そして、それ以上にときめいたのは……公文克彦日本ハムで投げた試合数が150だったこと。これ、巨人で投げた15試合の10倍。トレードされた時は一緒に日本ハムに行った大田泰示の方がクローズアップされたが、公文もしっかり日本ハムで戦力になっている。

 

同じプロ野球チームでも歴史やカラーが違うし、設備や人間関係といったソフト面、ハード面の環境も変わるから、移籍先で活躍する人は本当に素晴らしい。巨人にいてもそこそこ活躍したかもしれないが、公文の場合は日本ハムに行ってこのように結果が出たのだから、あのトレードは大正解だった。

 

そして正解にしたのはもちろん公文が努力した結果であって、人知れず苦労もしたことだろう。トレードは志願して実現する場合もあるが、大田・公文の場合は本人よりは巨人と日本ハムそれぞれのお家事情によるものだろう。心の準備はできていなかっただろうが、二人は日本ハムに行き、活躍することでトレードを成功と印象付けた。本当に素晴らしい。

 

公文と同じ高知高校出身の和田恋も、今年の楽天へのトレード後に初本塁打やら1試合4安打やら、結果が出だした。そう言えば二人とも巨人出身……。和田もまた、公文がように新天地で結果を出せるだろうか。パ・リーグにいる限り、二人が直接対決する機会はある。ひょっとしたら公文の連続無敗記録を止めるのは……なんて想像してしまった。公文には1試合でも多く、無敗記録を続けてもらいたい。勝つのもすごいが、公文のような中継ぎピッチャーにとって、「負けない男」という称号は最高の評価。ぜひ、このまま行けるところまで行ってもらいたい。

 

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