黒柴スポーツ新聞

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活躍する場は自分でつかむ~阪神・藤川球児が現役最多タイ234セーブ

藤川球児が現役最多234セーブを記録。サファテに並んだ。サファテは故障で戦列を離れており、2019シーズン中に藤川が新記録を伸ばすことだろう。記録もさることながら、プロセスに心を動かされる。

 

新聞記事に書かれていた矢野監督の言葉。
「ことし、抑えではないところから始まって自分でつかんだところに価値がある」
深い。
そうだ、各球団の守護神はポジションが決まっているが、藤川の場合は定まっていなかった。キャリアから言えば指定席が与えられてもおかしくないが、藤川はその都度命じられた登板機会に投げてきた。藤川球児が守護神を務められているのは、任されたポジションで地道に結果を出してきたからにほかならない。

 

阪神藤川球児が代役守護神に任命 ドリスが登録抹消」
7月26日の日刊スポーツ記事の見出しだ。この時点で通算225セーブだったが、9セーブを足して234セーブとなった。藤川はあまり意識していないかもしれないが、名球会入り基準の通算250セーブ(日米通算でOK)は射程に入ったと言える。

 

藤川は大リーグで2セーブを記録しており、残り14セーブは数字上、今季中に到達可能ではあるが、そうなるとかなりの負担がかかることになる。39歳の藤川にそこまで投げさせるかはビミョーだが、来季につなげるためにも一つでも多くセーブを積み上げてもらいたい。投げる場面は自分でつかむ。それを実践する藤川球児は、なかなかカッコいい。


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