黒柴スポーツ新聞

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人が行く裏に道あり花の山~権藤博が説く「原監督の采配はなぜ当たるのか」

なぜ~~なのか、という見出しは散見されるが、記事にズバッと答えが書いていないパターンが多い。最後まで読ませる作戦か。そんな記事とは対照的に、8月1日の日経新聞のスポーツ面、権藤博の「悠々球論」はズバッと言いたいことが書いてあった。見出しは「原采配 なぜ当たるのか」。

なぜ当たるのか、「答えはあるわけではない」としているが、強いていえば「勝負に出ているから」だそうだ。海のものとも山のものとも分からない新戦力を抜てきする、外国人に送りバントさせて若手に打たせるなどなど。攻めている、ということらしい。

つまり、ハイリスクハイリターン。権藤博も書いているが、確かに当たり障りのないことをしていては、他人との差別化は図れない。ましてやプロ野球の監督だ。時にサプライズも交え、選手を鼓舞し、チームを勝たせてファンを喜ばせる。大変な職業だ。原監督は先日監督通算1000勝をマーク。それなりに采配が当たらないと成し遂げられない数字だ。

原辰徳 ―その素顔―

原辰徳 ―その素顔―

 

 

このコラムに書いてあったが権藤博は色紙に「運」の一字を書くという。運とは軍を進めること。戦い続けるということだ。私はこの一文にシビレた。
「運は天に任せるものではなく、自分でつかむもの」

権藤博は選択肢の中でも「人がやらないこと」をやることの大切さを説いていた。ありきたりではなく、攻めた采配。人の行く裏に道あり花の山、なんて言葉もある。人とは一味違う結果を得るためにも、「人がやらないこと」をちょっと意識してやってみよう。

 

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