黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

ナンバーワンが率先する~DeNA筒香嘉智が骨折宮崎の離脱でサード守る

スポーツニュースを見ていたら筒香嘉智がサードを守っていた。面白いことやってるなと流してしまったが、けさの新聞スポーツ面を見て思い出した。そうだ、三塁手の宮崎敏郎が骨折で離脱したんだった。宮崎はDeNAの主力選手。巨人を追い上げる上でも痛い離脱である。

空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ

空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ

 

 

 

そこでラミレス監督が打ったのが筒香のサード起用。それに備えて筒香は早出で守備練習したと記事に書いてあった。「ナンバーワン選手が率先することはチームへの影響が大きい」とラミレス監督。今は緊急事態だよ、主力だろうが若手だろうが、今を乗りきるために各自やれることをやろうぜ。そんなメッセージを発したかったのかもしれない。

 

実際、いる。世の中には緊急事態だと分かっているのに動かないやつが。猛者になると、緊張事態に気付いていないふりをしたり、緊張事態だと分かった上でいなくなったりする。そんな奴に限って緊張事態の時は泣きついてきたりするからたちが悪い。

 

DeNAの場合は巨人を倒して逆転優勝という共通目標があるから一致団結できそうだが、そういうものがないところほど自分勝手な行動が生まれがちだ。筒香のようなナンバーワン選手が率先して動くことには意味がある。トップレベルの人が自分の時間を削って周りをフォローしている。そういう姿勢をさりげなく見せられる筒香、いい選手である。

 

私の職場は正社員が男ばかり、ノリは完全に高校の男子クラスだが、何かをやる時は基本的にみんなで手分けしてやる。先輩も偉ぶらずに一緒に作業するのは昔からの伝統なのか分からないが、下に任せてもよさそうなものまで「やっとくわ」と言ってくれる。上が率先して動くと下は上手に引っ張られるものだ。

 

さて、DeNAは宮崎の離脱がかなり痛いが逆に一致団結して巨人を追撃する可能性も。巨人は巨人でヤクルト相手に7点差をひっくり返す13年ぶりの大逆転劇を見せるなど踏ん張っている。果たして筒香のサード効果はチームに、そしてペナントレースにどんな影響を与えるだろうか。


福岡ソフトバンクホークスランキング