黒柴スポーツ新聞

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攻撃的に○○する~ソフトバンクのグラシアル、勝負強さの秘訣とは

6月13日の阪神戦。先発高橋遥人の厳しい内角球を巧みにさばき、グラシアルがソフトバンクを勝利に導いた。先発大竹耕太郎の2安打ピッチングも素晴らしいのだが、今回は工藤公康監督が「技あり」と評したグラシアルの3点ホームランにフォーカスする。

 

 

ハイライトの映像でも見たが、内角のカットボールをとらえたグラシアルは、右手をバットから放した。左腕一本でスタンドまで運んだ。「それくらい厳しい球だった」と斉藤和巳は解説していた。高橋遥人は6回までソフトバンク打線をわずか被安打1としていたのだが、今宮健太内川聖一に連打を浴びた。それでもグラシアルを2ストライクと追い込み、内角の厳しい球で勝負を挑んだのだが……

もともと内角打ちは上手なグラシアル。交流戦で中日の大野雄大から放ったホームランも内角のスライダーだった。技術的なことは専門的な話ができる解説者に譲るとして、結果が出せるヒントをグラシアルはヒーローインタビューで話していた。

「攻撃的にバッティングをしようと思っていた」

気持ちさえあれば何でもできる、という考え方は好きではない。実際、どうにもならないことなんて山ほどある。だが、もしかしたらうまくいくかもしれない、という場面では気持ちの持ちようで結果が変わる可能性はある。グラシアルはヒーローインタビューでこんなことも言っている。

「内角に来たら攻撃的に打とうと思っていた」

つまり迎撃態勢が整っていたということだ。格は全く違うが同僚の真砂勇介は受け身のバッティングになってしまっている。グラシアルは能動的に打ちにいっている。意識してバットを振っているかどうか。グラシアルが厳しい内角の球を打ってもファウルにならない理由をそこに見る。

同じ動作をするにしても、グラシアルが言った「攻撃的に」を付け加えると何か成功する割合が増えそうな気がする。攻撃的に、なんて言うと無理矢理とかやたらめったらも含んで見えてしまうかもしれないが、そんな後ろ向きではない。あくまでも前向き。

攻撃的にプレゼンする。

攻撃的に準備する。

攻撃的に取り止める。

何か、マイナスの判断さえ戦略的に見えてしまうから不思議だ。字面だけ見ると物騒だが、攻撃的という言葉には非常に前向きなニュアンスが含まれているのだな、とグラシアルのインタビューを見て思った。

というわけで私も攻撃的にブログを書いていくことにしよう。攻撃的なブログ運営って何だろう。一つ思うのは積極的な交流だ。相変わらずソフトバンクネタはホークス仲間の皆さんを中心に評価をいただいているのだが、最近Twitterではスポーツ以外のブログを書いている方々にも「いいね」やらリツイートししていただいている。まだまだTwitterは攻撃的に使えていないのだが、炎上するなんて意味ではなく、多様な価値観を大事にしていくという意味でブログを攻撃的に書いていこうと考えている。応援よろしくお願いします!


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