黒柴スポーツ新聞

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私たちの街にランナーがきて沸き起こった感情~2月17日は高知龍馬マラソン2019

あす2月17日は高知龍馬マラソンの開催日だ。前日のきょう、私はある業務で、高知を訪れたランナーの皆さんと触れ合うことができた。そして地元の力を見直した。

 

ランナーズ 2019年 03 月号 [雑誌]

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見直しただなんて言うと偉そうなのだが、単純に、地元にいるとその魅力に気付かないのだが、高知に来られたランナーの皆さんとの触れ合いによって、「ああ、高知も魅力があるのだな」と再認識できた、という意味だ。

 

ランナーの皆さんの気持ちをちょっと想像してみた。「どちらからですか?」と尋ねたら警戒するだろうか? いや、意外に話が弾むのではないか? 地元に関心をもってもらって気分を悪くする人も少なかろう。私は後者と予想した。

 

どちらからいらっしゃいましたか?

「北海道です」

「埼玉です」

「神奈川です」

「東京から」

「静岡です」

「三重です」

「大阪です」

「岡山です」

「広島です」

「徳島です」

「香川です」

「愛媛から」

「大分です」

「福岡から」

 

 同じ四国や中国地方は想定内であったが、リアルに遠方からの参加だった。実は私はマラソン未体験。ゆえに、高知に来ていただいてすごくうれしいのだが、マラソンとはかくも魅力的なものなのかと思い知らされた。貴重なお金と時間を使って、高知で走ろうとしているランナーがこんなにいるのか…。

 

さらにこんな方々も。

「高知に来たのは初めて」

「マラソン自体が初めて」

いやはや。

ようこそと言いたくなる。

そして初マラソンの場を高知にしてくれたことが妙にうれしい。

練習を積み重ね、力試しをしたいタイミングがたまたま高知龍馬マラソンだっただけかもしれない、とも思った。

だとしても、ありがたいことだ。

私は別に自治体の移住促進担当者でもないのだが。

 

ランナー (幻冬舎文庫)

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全国的に市民マラソンが開催されており、ランニング熱が高まっている。だから高知龍馬マラソンだけがにぎわっているわけではない。それでも、前日イベントで途切れない人の流れを見せつけられると、龍馬マラソンも結構やるじゃないかと実感できた。ここまでイベントを育ててきた方々の喜びも一入だろう。

 

そんなご苦労も知らず、にぎわいに混ぜてもらってちょっと恐縮してしまう。そして本当に幅広い年齢の参加なんだなということも実感できた。恐るべしマラソン。お話しできた限り、皆さんそれぞれのペースで楽しまれているようで。何より。

 

マラソンランナー (文春新書)

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それに引き換え、私はどうだ。イベント会場で6時間立っていただけでふくらはぎが痛くなってしまった。「ふくらはぎ痛で今季ゼツボー」なんて心の声でふざけていたが、帰宅してふくらはぎをもむとまあまあ本格的に痛い。日頃デスクワークしかしていないつけがきた。

 

だが、もちろん心地いい部類の痛み。明日どうなっているかは分からないけれど。

 

私との会話にお付き合いいただいた方は、皆さん無事に完走できるだろうか。ほんの少しずつの触れ合いだから心配をする立場にもないし、そもそもマラソンを走ったことすらない私が完走できるかななんて思うのもまったくの筋違いなのだが、ともかくいい意味で気になっている。

 

もし高知でいい思い出ができたらまたいらしてください。

 


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