黒柴スポーツ新聞

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頼れるのは精神ではなく技術~ソフトバンク武田翔太が平均台やギプスで自主トレ

心、技、体。あなたはどれを最重要視しているだろうか。私は心派なのだが、ソフトバンク武田翔太は技だという。あのイチローもそういう思考だそうだ。その辺りを書いた1月11日付の西日本スポーツ記事が大変面白かった。


イチローはこう言っていたという。「頼れるのは精神ではなく技術」。テクニシャンのイチローの自負が伝わってくる。だがこれは理にかなっている。例えば体調も天気も変わるものだが、結果をいちいちコンディションのせいにはできない。



その代わり、己に技術があれば、好不調の波は幅を狭められる。プロフェッショナルの定義はさまざまだが、常に一定のレベルを保つのもまたプロならではと思う。

思えば武田翔太は高いポテンシャルがありながら成績にムラがある。過去7シーズンで通算52勝だが2年連続2桁勝利もあるし、4勝のシーズンもある。その2018年の4勝のうち3勝は完封なのに、負け越し5の9敗した。武田翔太ソフトバンクファンのファンはとても歯がゆい思いをしたのだ。

ただし武田翔太は後半戦、長いイニングが投げられる能力を生かして中継ぎ(第2先発)として活躍。ポストシーズン日本シリーズで勝ちパターンの一角になった。だいぶ投球が安定した印象だ。
先日公開した自主トレでは「三種の神器」というトレーニング機器が登場した。自作の平均台や踏み台、固定装具(ギプス)だ。自作というのが面白いし、三つともパット見、野球とは関係なさそう。だが踏み込み方やら下半身の使い方など、独自のチェック項目があるようだ。トレーニングも漫然としていてはいけない。

また、武田翔太がパートナーに大竹耕太郎を指名したのも面白い。大竹は年下なのだが、先輩後輩の関係なくコーチングし合うようにしたそうだ。そう、向上心がある人はいちいち先生が年上か年下かなんて気にしないのだ。自分を高めてくれる人はみんな大切な存在だからだ。

西日本スポーツ記事で武田翔太はこんなことを言っている。
「駄目なときはメンタルが弱いと言われるけど、結局は技術がないから(スランプに)陥る。技術をつくり上げて使えないと、体を鍛えても(意味がない)。心で勝てるというのなら、誰だって勝てる。技術で勝たないと」



確かにプロ野球に入ってくる人はみんな、子どものころからエースで四番、みたいな人ばかり。そこでしのぎを削るのだから、勝敗を分けるのは気持ちの部分なのではないかと見てきた。でも、そこも大事だけれど確かに武田が言うように気持ちで勝ち負けがつくならある意味、楽。気持ちでどうにかすればいいのだから。でも現実は違う。技術で追い付かない限り、ライバルにはどんどん差を付けられ、やがて姿は見えなくなる。そして追い付こうとさえ思わなくなる。恐ろしい。

というわけで、今年は心技体のうちの技を特に意識して、やれることを増やしていく。武田翔太はいつもいろいろな気付きを与えてくれる。ぜひ2019年は自主トレの成果を発揮してまた2桁勝利をおさめてもらいたい。

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