形より結果にこだわる~テラス弾得意の松田宣浩がZOZOマリン改修にワクワク
結果とプロセス。どちらを重視しているだろうか。私は結果を求めつつ、形にこだわる癖がある。今の打ち方はよかったかな、まぐれじゃダメなんだよな、なんて反省したりも。その時くらいはもっと素直に喜んじゃえばいいのかもしれない。
ではこの男はどうだろう。松田宣浩。先日、日刊スポーツ記事で「テラス弾得意なソフトバンク松田、マリン改装大歓迎」という見出しを発見。ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムが改修され、左中間、右中間の外野フェンスが最大約5メートルほど手前になるというのだ。で、なぜ松田宣浩がフォーカスされるのかというと、松田は2018年のホームラン合計32本中19本が、ホームランテラスのあるヤフオクドームなのだ。
記事にあるこのデータは19本中何本がテラス弾なのか書いていないので少々不親切ではあるが、まあ、テラスがある球場で松田に実績があるのは事実。単にマリンスタジアムが改修されますという記事にしていないところがさすがである。スポーツ紙のエンタメ感覚と構成力は素晴らしい。
で、まず思ったのが、松田はテラス弾が得意と書かれて嫌じゃないのかな?と。やはりプロ野球選手たるもの飛距離は大事なのではないか。バッターは遠くまで飛ばし、ピッチャーなら速い球を投げたいものではないのか、習性として。だからテラス弾が得意な松田さん、マリンが改修されます良かったですねと取材されて、松田は気分を害さなかったのかなぁと思ったのだ。
なんと松田は「ワクワクしながら打席に立ちたい」と応じた。記事によると、松田はマリンが苦手。2018年はホームランわずか2本。打率は何と1割台という。確かにフェンスがぐぐっとせり出してくれたらホームランの確率は上がる。少なくとも苦手意識は薄まるだろう。
確かに考え方次第。フェンスギリギリでも場外弾でもホームランはホームラン。テラス弾でも同じである。ホームランアーティストと呼ばれた田淵幸一もいたが、ライナー弾でもホームランである。飛距離のこだわりさえなくせば、むしろテラス弾はコスパが高いとさえ言える。
ちなみにロッテは40年以上リーグ優勝していない(直近で1974年。CS云々は除く)。だから本拠地の改修はてこ入れ策として面白いと思う。もちろん自チームにはアドバンテージがあるが、松田のような人が敵チームにいるリスクもある。だとしても、何もしないよりはいい。何せ40年以上リーグ優勝していないのだから。ロッテ球団はあの熱烈な声援に応える義務がある。
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というわけで、松田宣浩のように形にはこだわらず、ロッテのように試行錯誤して、私も形を優先せず結果をまず残すことにしよう。プロセスの検証は結果を残してからでもいいのだから。