黒柴スポーツ新聞

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リベンジの機会を逃さなかった武田翔太~無期限2軍調整から1軍昇格即3度目完封

ボロクソに言われたら、結果をもってそれを封じるに限る。ソフトバンク武田翔太の今季3勝目はまさにそれだった。

ちなみに7月29日の登板前までで2勝7敗。主力としては不甲斐ない限り。特にプロ最短の2回KOを喫した7敗目直後はファンから「2軍で出直してこい」くらいのことをネットで言われていた。もともと闘志を全面に出すタイプには見えないのだが、倉野コーチいわく「戦っているように見えない」(西日本スポーツ記事より)と厳しい評価を受け、無期限2軍調整とされていたようだ。オリックスからDeNAに移籍した伊藤光の記事でも書いたが、こうした降格処分は本人のためになるのだろうか? きちんと「これができるようになったら戻ってこい」というのが指導であって、とりあえず無期限な、というのは懲罰としか思えない。
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だが勝負強いのか何なのか、武田翔太は1軍に呼び戻された。登板予定の中田賢一が胃腸炎になったから代役に立てられたのだ。

実は武田翔太、呼び戻される前のTwitterでこんなことを書いていた。

「考え方も色々あれば、受け取り方も色々あって今までにない新たな発見もあります」「力不足でファンの方には申し訳ないという気持ちしかないですが、しっかり見直して頑張って行こうと思います」

この「受け取り方もいろいろ」とは武田自身の態度のことだろうか。別にやる気がないわけじゃない。だけど、それが伝わっていない。そんなモヤモヤのように読み取れた。それをTwitterでつぶやく。ともすると指導者への批判になるのでやり方としては非常に危ない。全文読めば反省モードだからぎりセーフか。まだまだ血気盛んな若者である。

こんなことをつぶやくくらいだから、恐らく、いや、確実に燃えるものがあったに違いない。ふたを開けてみれば3安打完封。やり返した感ありありだろう。まあ、先輩のけがなどアクシデントでフォローに回った後輩がそのまま1軍に定着するのは、プロ野球によくある話。武田翔太の場合はもともと主力だからパターンとしては少し違うのだが、ミスを取り返すチャンスをものにした。これはとても大事なことだ。取り返すチャンスは平等に与えられるわけではないからだ。そういう意味では武田翔太にはツキがあった。もしかしたらこの登板機会は選手生活の一つのターニングポイントになるかもしれない。いや、ぜひともそうしてほしい。まずは勝敗を五分に戻す。それからだ。それが首脳陣やファンからの信頼回復につながる。果たして武田翔太は3勝目についてどうつぶやくだろうか。いろいろな意味で武田翔太から目が離せない。