黒柴スポーツ新聞

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DeNA痛恨のエラーを生じさせた今宮健太の快足~ソフトバンク、日本シリーズ第2戦も快勝

スマホが定着した今、速報から逃れる方が難しいかもしれない。のっぴきならない用事があり、愛する日本シリーズを帰宅後の録画で楽しむつもりでいたのだが、なんてことはない、スマホを開いた瞬間途中経過が見えてしまった。

あわてて目をそらしたがしっかり目線はとらえていた。あれ、1-3だと? ソフトバンクは負けてるのか?

帰宅してからブログを書くことを考えると今、9時過ぎからラジオで試合を聞いた方がよさそうだ。急ぎ車に向かいNHKラジオの中継に耳を傾けた。やはりソフトバンクはリードを許していた。森唯斗が宮崎敏郎に勝ち越し2ランを喫したみたいだ。

家に帰るまで小一時間かかる。毎日のことだから楽ではないが日本シリーズを聞きながら帰れるなら楽しい時間。しかもきょうは7回、ソフトバンクの追い上げを聞きながらだったから最高だった。

代打の明石健志が口火を切る二塁打。ナイス。代打城所龍磨がきっちり送りバント。ナイス。ここで柳田悠岐DeNAが前進守備を敷いたのを見てラジオ解説の小早川毅彦が警告を発した。「1点をあきらめるくらいでいい。でないと同点、逆転があり得る」

いわく、阪神や広島の打線が本調子でないからベイスターズのリリーフ陣が機能したが、ソフトバンク相手だとそうはいかない、と。DeNAには不幸にもその見立てが当たってしまった。デスパイネは三振に討ち取ったものの、中村晃にタイムリーを浴びてしまった。ちなみにその瞬間わが家にたどり着いたのだが、ラジオでは今宮健太による4点目の本塁生還を「アウト!」と実況していた。あぁ、同点止まりかと思ったが車のエンジンを切る寸前、聞こえた。「工藤監督が出てきました」そうだ、今はリプレー検証があるんだった。急いでテレビを見たが、何なんだこのビミョーなタイミングは!!! 2016年の広島-日本ハムでもクロスプレーがあったがそれに匹敵する微妙なプレー。しかも同点止まりか逆転かという、下手したらシリーズの行方を決定しかねないビッグプレーだ。

毎日書いているが黒柴スポーツ新聞はソフトバンク与党メディア。しかしそれをもってしてもアウトかセーフか踏ん切りがつかない。フジテレビの解説の大矢明彦は「(キャッチャー経験者だから)アウト」と言っていたし、突入してきた今宮健太は勢いがつきすぎてベースに触れる時のヘッドスライディングの手が反り返っている。キャッチャー戸柱恭孝のミットがそれに触れているようにも見える。だがミットに触れる前に数センチ、いや数ミリ空間がありそこに一瞬速く今宮の手が到達してはいないか?

審判がようやく説明に出てきた。「セーフ」。工藤公康監督が喜びを爆発させた。ソフトバンクファンも同じ心境。今宮もうれしそうだ。

あともう少し早く帰れていたらビッグプレーをリアルタイムで見られたのだ。そこは残念。だがとにかくソフトバンクは逆転できた。これがあるからソフトバンクファンはやめられない。

ついついこのビッグプレーに目が行きがちだが、勝敗を分けたのはその少し前の今宮健太の打席。いい当たりをセカンド柴田竜拓がナイスキャッチするもダブルプレーになるはずのセカンドへの送球をショート倉本寿彦が落球した。ラジオ解説の小早川毅彦いわく、打者走者の今宮健太の脚力を警戒しての焦りがあったようだ。となると逆転のチャンスはそもそも今宮健太自身が作ったことになる。

このダブルプレーが成立していたらスリーアウト、チェンジ。同点も逆転もなかった。あまりにも大きなプレーだった。

日本シリーズのような短期決戦ではこうしたワンプレーが命取りになりうる。第1戦では明石健志のエラーにつけこみDeNAが1点を返した。あの後デスパイネがタイムリーを放ったからよかったものの試合が動いても不思議ではなかった。

やはりアウトは取るべき時に取らないと苦しくなる。サラリーマンも休める時に休まないと後々堪える。まあそれは余談か。

第1戦でエラーした明石はエラーを取り返すヒットを打った。それが着火点になりソフトバンクが逆転に成功した。これがいい。ミスはしないに限るが起きうることだ。ならば切り替えて再び信頼を勝ち取るまでだ。明石、ナイスヒットでした。

じゃあ倉本も応援するのかというとそれは別の話。あくまでもソフトバンクに勝ってもらわないと困る。相手のミスにつけこむのはプロの強さの一つだが、そんなことしなくてもソフトバンクはきっと勝てる。2試合を終えてソフトバンクの2勝。黒柴スポーツ新聞の予想4勝1敗にまた一歩近づいた。だが次から舞台は横浜へ。果たして風向きは変わるのか…

第3戦、ソフトバンク和田毅DeNAは石田健大と予想。そろそろラミレス監督のサプライズがあるかもしれない。

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