黒柴スポーツ新聞

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失敗したら黙って取り返す~ソフトバンク中村晃CSで起死回生のホームラン

やられたらやり返す。それに尽きる。ソフトバンクホークス中村晃が起死回生のホームランを放った。これで楽天とのクライマックスシリーズファイナルステージは2勝2敗のタイになった。

中村晃にとってファイナルステージは特に第2戦、送りバントを決められず、流れを持って来られなかった。その後きっちり楽天送りバントを決められ勝ち越されたこともあり、中村晃は初回に守備でミスした川島慶三と共に責められる立場になってしまった。

が、翌日ホームランを打ってヒーローになった。先発ピッチャーだと登板間隔が空くからこうはいかないが野手は翌日も試合がある。ならばいい結果を出して悪い記憶に上書きしてしまうに限る。

そういう意味では今シーズン「待機中」だった城所龍磨も同じ。二塁打2本に犠牲バントに外野の守備ではファインプレーと大暴れだった。試合に出られなかった時期は取り戻せないが、だからこそ出たら活躍するのみだ。声がかかった時にすぐ結果を出せる人って素晴らしい。ホームラン3戦連発の内川聖一みたいにいつも結果が出せる人もいるけれど。

きょうは何にぐっと来たかって、中村晃が声援を受けた時にすぐ感極まったこと。責任感が強いんだな。ヒーローインタビューでも「ホッとした」を3回も言っていた。前夜のバント失敗から敗戦の責任を背負い込んでいたのだ。そこでふさぎこむのと奮起するのでは自ずと結果は変わってくる。悔しさをかみしめ、黙って結果を出す。こういう選手が大好きだ。柳田悠岐内川聖一デスパイネの陰に隠れがちだが中村晃は秋山監督の頃からずっと戦力。2013年から3年連続3割、2016年と17年は続けて全試合した。ホークスファン以外にももっと注目してもらいたい。ちなみに秋山政権で日本一になった2014年の日本シリーズ第4戦、阪神の守護神オスンファンからサヨナラ3ランを放っている。たまにド派手な活躍をする。2017年クライマックスシリーズファイナルステージ第3戦のホークスは本多雄一城所龍磨、福田秀平、高谷裕亮と選手が入れ替わり、打順も好調の今宮健太を1番に据えデスパイネを3番に。なかなかタイムリーが出なかったデスパイネ松田宣浩に打点がついた。きょう則本昂大にねじ伏せられていたら一気に明日クライマックスシリーズ敗退もありえたかも。明日の先発が岸孝之ということを考えてもきょうの1勝は大きい。連敗している時はこのくらい動くのもいい。がむしゃら感があって。何もしなかったら閉塞感が漂うばかり。特にクライマックスシリーズのような短期決戦ならばなおさらだ。悔しかったら黙って結果を出して取り返す。やっぱりそれに限る。中村晃のホームランを見て元気が出た。

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