黒柴スポーツ新聞

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甲子園常連のプロ球児が増えクン付けされる選手絶滅の危機~1994年佐賀商業優勝投手は峯君

第99回夏の甲子園は1回戦から秀岳館-横浜があったり、2回戦で智弁和歌山大阪桐蔭があったりと、濃厚である。聖光学院とか、作新学院とか、明徳義塾とか、常連が指定席のように甲子園にやってくるからそうなってしまうのか。


といっても予選は一発勝負だし、野球は失敗のスポーツであるから、常連校と言えど甲子園行きの切符をゲットした現役選手は偉い。努力は素直に称えたい。


一方でこうした「プロ球児」ばかりになっていくと、「◯◯クン」と呼ぶような素朴な球児が絶滅してしまうのではと懸念している。


例えば佐賀商業の優勝投手、峯君のような。早稲田実業の清宮はやっぱり清宮だし、履正社の安田はやっぱり安田。クン付けは少なかろう。


そう思ったのも、本棚で「一生分の夏」という本を見つけたから。甲子園にまつわるノンフィクション集だ。

一生分の夏―いつも胸に甲子園があった。

一生分の夏―いつも胸に甲子園があった。


峯君の所だけ読んだ。峯君は決勝までの6試合を完投していたんだ、と初めて知った。彼はまだ2年生だった。


たまにいる2年生優勝投手。こうなると3年生の時に甲子園に戻ってこられるのかが焦点になる。結論としては峯君は戻れなかった。あと一歩だった。


一度甲子園を味わった者としては戻りたかったことだろう。しかしそれはかなわず。甲子園に行かなかったことで峯君の進路は変わる。大学ではなく社会人野球のJR九州だった。


ただし故障から思うような結果は残せなかった。退職して野球から離れるかと思いきや、さまざまな形で野球と関わる。本にも書いてあるが、峯君は野球が好きなのだ。


それを読んで、救われた気持ちに勝手になった。人生うまくいくことばかりじゃないから、フラフラしたりしないかと、他人ながら心配になってしまう。峯君にも不安定な時期はあっただろうが、峯君には野球があった。これを読んで安心した。


甲子園優勝投手なんてすごい箔だと思うが本人的には重い部分もあろう。特に峯君は故障もしてしまったし、夢だったプロ野球選手にもなれなかったし。でも、少なくとも本の中ではもろもろは消化できていた印象だった。


佐賀商業の優勝は1994年。もう23年も前だ。つまり峯君たち佐賀商業ナインは今40歳前後。決勝で満塁ホームランをかっ飛ばした西原君も印象的だったが、40にしてあの夏の優勝をどう人生の中に位置付けているのか気になる。


今夜の西武ー楽天戦ではかつて甲子園を沸かせた菊池雄星安楽智大が投げ合いを演じた。その前夜、藤浪晋太郎は乱調でイップス説まで出始めている。甲子園がピークなのかそうでないのかは、当たり前だがその後の人生にかかっている。なお1994年夏の甲子園決勝で佐賀商業に敗れた樟南の田村捕手は広島に入団し引退後はスカウトに。ドラフトの抽選にスカウトながら挑戦し、見事、目玉選手の大瀬良大地を引き当てている。


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