黒柴スポーツ新聞

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軽量化が否めないオールスターにダルビッシュが苦言~真剣勝負かチャリティーマッチを提案

ダルビッシュはずばっと直球でものを言うなと思った。オールスターについて、アメリカはきちんと価値を作っているが日本はそうではないと言っていた。現状では「憧れにならない」と。

筆者もうすうす思っていた。日本の2017年のオールスター選手名簿を見た時、これがオールスターの顔ぶれかなあ、と。特にピッチャー。軽量級と評価されても仕方なかろう。

 

オールスターって、こういうのだっけ?

 

名だたるピッチャーが猛者たちと対決するんじゃなかったっけ?

 

若いプレーヤーが選ばれていて、それは彼らには経験値を積む意味ではよかろう。だが経験を積んでいくレベルの人であるから、「夢の対決」にはなりえない。若手で唯一楽しみなのが田口麗斗と山岡泰輔の同級生対決。交流戦では未遂に終わったがこういう話題作りならば歓迎したい。

とはいえ、やっぱり「プロ野球」だから、ダルビッシュが言うように年に1度、選ばれし者だけが立てるステージにしていかないと憧れにはならない。

 

そしてほとんどのプロ野球ファンが気付いている。交流戦がオールスターの興味をそいでいることを。交流戦から間もない開催ではありがたみがないし、二番煎じ感も否めない。これこの前見たのと同じじゃない?と。

 

黒柴スポーツ新聞編集局長の少年時代は野球中継と言えば巨人戦ばかりで、特にパ・リーグの選手のユニフォームは珍しくて仕方なかった。それがずらりと並ぶのだからオールスターは本当に楽しみだった。西武ライオンズだけはしょっちゅう日本シリーズで見られたけれど、ロッテとか、南海とか、日本ハムはBクラスが定位置だったから、落合博満とか、門田博光とかを、ここで見ておかないとと目に焼き付けていた。

そういう意味では2試合開催でも3試合開催でもよかった。だが現代は交流戦もあるしBS、CSといった有料放送などを駆使すればいろんなチームの中継が見られるから、オールスターが1試合でもそこそこおなかいっぱいになれる。そういう意味でも1試合でいいのだ。

 

出られる選手をしぼった上で、プロならではの真剣勝負をする。この方が名勝負も生まれそうな気がする。

 

1990年のオールスター第2戦で落合博満野茂英雄からホームランを打ったが、あれは力と力の対決の象徴だった。

いま、そういう千両役者が両リーグにいるだろうか。2017年の顔ぶれで言えば、千賀滉大と鈴木誠也則本昂大と筒香嘉智あたりの組み合わせならぜひ見てみたい。則本昂大に関しては2017年に野茂英雄を超える8試合連続2けた奪三振を記録したのだから、ぜひとも江夏豊ばりに9人連続奪三振を狙ってほしい。

左腕の誇り 江夏豊自伝

左腕の誇り 江夏豊自伝

 

どうせ複数の試合を組むのであれば、1試合は直近1~2年に災害があった地で開催し「復興祈念試合」と銘打って興行するのはどうだろう。被災してすぐは無理だから、立ち直ってから。試合ができるくらいに復興した時点で。その日くらいは野球を楽しんでもらい、収益は地元に還元し、飲食やグッズの売買でお金を回す日にしたらいい。

 

プロならではの真剣勝負。チャリティーマッチ。以上2通りを提案してみたが、あなたはどんなオールスターが見たいだろうか。

 

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