黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

虎は死して皮をとどめ伊藤智仁は被弾して名を残す~1993年松井秀喜を差し置いて新人王に輝いた男

閃光という意味では確かにこの人、伊藤智仁。代名詞である高速スライダーは今映像を見てもえげつない。きょう、久々に伊藤智仁の記事を見つけた。

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伊藤智仁については黒柴スポーツ新聞でも記事を書いたことがある。

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

NEWSポストセブンの記事でも書いてあったが、伊藤智仁は自分が酷使されたとは思っていない。本当は思っているのかもしれないが納得している。先発12試合中150球が4試合、延長12回で193球なんてこともあったそうだ。

伊藤智仁は全然気にしていない。そもそも自分のフィジカルの問題。大事に使われたとしてもいずれそうなったかもしれないみたいなことまで言っている。

それは当時から思っていたのか、衝撃のデビューを果たした1993年から14年を経てまろやかな面持ちになっただけなのか。

今更ながら、伊藤智仁があの松井秀喜を抑えて新人王になったことに気付いた。そして松井秀喜のその後の活躍をもってしてもなお、伊藤智仁の新人王が妥当だと思える。

それくらい伊藤智仁の登場は衝撃的だった。

細く長くか、太く短くか。太く長く行ける人もいるかもしれないが。

伊藤智仁は太く短くの筆頭格。黒柴スポーツ新聞編集局長的には初先発ノーヒットノーラン男の近藤真一も大好きだけれど。

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

編集局長もたくさんの方を取材させていただいた。だからこそ思う。人生には咲き時というものがあるんだなあ、と。苦労の末に咲く花もあるし、何回も咲く花もある。

咲くかどうかは別として編集局長にも本業で踏ん張り時がやってきている。伊藤智仁は16奪三振しながら篠塚和典にホームランを打たれてサヨナラ負けを喫した試合で名を成した。虎は死して皮をとどめ、人は死して名を残す。伊藤智仁はホームランを打たれはしたものの名を残した。そして今も球界にとどまり、ヤクルトでコーチをやっている。

負けはしたが伊藤智仁の咲き時は間違いなくあの日あの瞬間だった。

その瞬間を自覚するためにはまず目の前のことに一生懸命取り組むのが一番。2017年、今年が咲き時だったなと振り返られるよう、新年度も一緒に頑張りましょう。

 きょうの1枚は伊藤智仁。必殺技を持っている人ってカッコいい。

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