黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

一番のモチベーションは不可能を可能にしたいという思い~カート・シリングとトランプ大統領

メジャー通算216勝のカート・シリングは2017年の殿堂入りがならなかった。記者投票の得票が75%を超えないと選ばれないがシリングは45%。それには2017年1月20日に就任したトランプ大統領に絡む一件が影響した?という記事があった。

www.sponichi.co.jp

 

トランプのつぶやき一つで大手自動車会社も右往左往する昨今。シリングもツイッターでのつぶやきで殿堂入りの機会が遠のいたとしたらいかにも今風の出来事だ。

 

f:id:tf-zan96baian-m-stones14:20170121162657j:plain

 

シリングをいいなと思ったのは「血染めのソックス」の時。ど根性とは日本の野球の専売特許と思っていたが海の向こうにもマウンドの鬼はいた。2004年のリーグ優勝決定戦、シリングは右足首を痛めていたが手当てをしてマウンドに立ち続けた。傷口が広がり白いソックスに血がにじんでいた。

 

「野球をする上で一番のモチベーションは不可能を可能にしたいという思いだ」

 

ネットの動画で見つけたシリングの言葉。確かに最初からあきらめていてはうまくいく確率が減ってしまう。精神論は好きではないのであくまでも「心の持ちよう」の話。

 

f:id:tf-zan96baian-m-stones14:20170121163041j:plain

 

2001年、ヤンキースとのワールドシリーズに出場した当時ダイヤモンドバックスのシリングは第1、4、7戦に先発。思わず「昭和か!」とつっこみたくなるが日本でも1992年の岡林洋一(延長を含め計30イニング!)以来お目にかかっていない起用法である。

 

第7戦先発はシリングとクレメンスの豪華対決。さらに抑えにそれぞれランディ・ジョンソンマリアーノ・リベラが登板しておりまさに球界最高峰の戦いであった。9回裏1点ビハインドのダイヤモンドバックスはエラー絡みで追いつき、さらにサヨナラヒットで優勝。降板していたシリングはダグアウトから猛スピードで飛びだし仲間と共に優勝の喜びに浸ったのであった。頑張ればいいことは起きるものだ。

 

f:id:tf-zan96baian-m-stones14:20170121162927j:plain

 

1月20日に就任したトランプ大統領も大統領選の過程を日本で見ている限り当初は「すごい人が現れたな。ある意味アメリカは懐が深い」なんて見ていたが悪評をものともせず党の候補になりヒラリー・クリントンとの激戦も制してしまった。シリングはツイッターでのつぶやきを見る限りトランプ支持であるが不可能を可能にしたいという姿勢は何だか似ているなあと思えた。もっともトランプ自身は大統領就任を不可能とは思っていなかったかもしれないが。

 

シリングは2013年に殿堂入り資格者になりながらこれまで38.8%、29.2%、39.2%、52.3%と得票率は決して高くない。特に2017年は2016年にいったん52.3%まで上がりながらまた落ちている点が気になる。もしかして殿堂入りは不可能なのか? だが不可能を可能にするのがシリングという男。ノーベル文学賞発表の日に毎年そわそわするハルキストばりにシリングの殿堂入りを楽しみにしよう。

 

最後に若かりし頃のシリングのカードを紹介しよう。3年間在籍したオリオールズ時代のもの(1989年版)。オリオールズ時代の通算勝利はたった1勝。日本の名球会にあたるものがメジャーにあるのかは知らないが200勝は、はるかかなたの数字だった。まずはシリングを見習って何事も無理だと思わずやれるつもりでやってみるか。

 

f:id:tf-zan96baian-m-stones14:20170121163605j:plain

 モチベーションに関する記事はこちら。 

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com

tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com