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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

大事なのは起き上がること~桑田真澄「心の野球 超効率的努力のススメ」を読んで

一度この人の本を読んで見たかった。桑田真澄。無用な精神論とは一線を画するイメージ。桑田真澄はいかにして桑田真澄になったのか。


読んだのは「心の野球 超効率的努力のススメ」。超効率的とは書いてあるが小手先のテクニックは書いていない。ひたすら心構えを説いている。心の持ちようで人間性は高められるという趣旨に読めた。

桑田真澄は甲子園に出られる五度の機会をすべてものにした。野球はエラーも暴投もポテンヒットも雨風の影響も対戦相手との相性も大会でのくじ運もあるのだから強いチームが100%勝つとは限らない。


しかも高校生である。優秀なチームメイトと桑田真澄自身の才能と、野球の神様からの寵愛がなければ甲子園五度出場はあり得ない。


超効率的努力と書いてあるが桑田真澄は努力そのものをやっている。これが大事。才能がある人ほど努力しなさそう。才能がない人は怠けるという別の理由で努力しない。努力できること自体が才能なのだ。

完本 桑田真澄 (文春文庫)

完本 桑田真澄 (文春文庫)

PL学園時代は「徳を積む」ことをやっていた。お参りと書いてあったから皆でどこかに行き願うのだろう。夏の大阪府大会開幕約100日前からやるのだがそれは朝6時半から。みんなは6時頃起きるが桑田真澄は5時半に起床。トイレ掃除と草むしりをしてからお参りに行っていた。

試練が人を磨く 桑田真澄という生き方 (扶桑社文庫 く 8-1)

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いい加減練習も大変で体は休めねばならないし、1秒でも長く寝たいだろう。1年生の時は先輩のユニフォームを洗濯するから寝るのが午前1時過ぎ。約4時間しか寝られないのだ。かばうつもりもないが野球部員が昼間寝ちゃっても不思議ではない。だが桑田真澄はきちんと授業を受けていた。


プロ入り後毎日続けたのは50回のシャドウピッチングだった。1日10-15分。ここで言いたかったのは数じゃないよということだろう。試合をイメージするのか理想とするフォームとのずれを修正するのか、野球経験者ではないから分からないが、良質の練習は数に勝るということだ。このシャドウピッチングは23年間もやった。


桑田真澄ほどの才能があれば結果を求めて当然だ。周りもそれを期待する。だが桑田真澄は自分のプランを守り通した。プロ入り後も、プロ入り前も。黒柴スポーツ新聞編集局長はすぐ成果を求める癖がある。結果がほしいからその場しのぎということはよくある。だがラッキーはそうそう続かない。化けの皮がはがれるのは時間の問題だ。

Number PLUS 桑田真澄 完全復刻版 (Sports graphic Number plus)

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人生には人それぞれのペースがある。このくだりを読んだ時は少し励まされた。つい周りと自分を比べてしまう。高め合うための競争であればいいのだが、学生時代から椅子取りゲーム的な競争ばかりだったから。変に開き直るマイペースではなく、一歩一歩着実に進むという意味のマイペースを心掛けてみよう。


「マイナスになるものは何ひとつ、ないのだ」。そう書かれていて、ああ、まただ。またこういうこと言う。と思いそうになったが桑田真澄はそんな浅い人ではない。その一文をフル表記しておこう。


「裏の努力を積み重ねる人生において、マイナスになるものは何ひとつ、ないのだ」


大事なのは起き上がること、とも書いてあった。失敗が避けられないのであれば、なおさら心に留めておきたい。


桑田真澄のような改革派はまだまだ少数。野球界も伝統が悪い方向に作用して古い体質に見える。桑田真澄の目指す心の野球は理想だよと言われかねないが、いつかどこかのチームを率いてもらいたい。そうやってプロ野球界を進化させてほしい。

野球道 (ちくま新書)

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とにかく桑田真澄が人格者であることが伝わってきた。あの試合のあの対戦でどこにどう投げて勝った抑えたという武勇伝が出てこないのが人柄を何より物語っている。桑田真澄は苦労してもそれを消化することで歩みを進めてきた。黒柴スポーツ新聞編集局長もそんな姿勢を見習おう。


きょうの1枚は桑田真澄。173勝は立派な数字。背番号18が似合っていた。杉内俊哉はまだその域に達していない。背番号に恥じない復活を期待している。
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