黒柴スポーツ新聞

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流れをつかむなら一気にやるべし~2016年日本シリーズ第1戦で田中広輔は1998年の石井琢朗ばりに奇襲するのか

短期決戦とあれば勢いがついた方が勝つ。その火種は長打とは限らない。キーマンは1番打者。2016年セ・リーグCSファイナルステージで打率.833とDeNAを翻弄した田中広輔が最たる例だ。


日本ハムとの日本シリーズでも田中広輔の出塁がシリーズを左右するだろう。過去に1番打者が相手をかき回したのはいつだったか。1998年の横浜・石井琢朗を思い出した。

BBM 石井琢朗メモリアルカードセット2012 軌跡 BOX

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第1戦の先発は西武の西口文也石井琢朗の脚は当然警戒していただろう。だがそれをあざ笑うかのように石井琢朗は2球目を3塁前に転がした。


際どいタイミングではあったがセーフ。石井琢朗はしてやったりの顔。この日のヒーローインタビューで明かしたが3日前から考えていたという。この3日前というのが秀逸。前日ではない。3日前というからにはずっと練っているということだ。
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目標を逆算して努力するのが楽しみな黒柴スポーツ新聞編集局長には石井琢朗のワクワク感が痛いほど分かる。黒柴スポーツ新聞編集局長はサプライズを提供しようと考えれば考えるほど挙動不審になる。面白いアイデアがあると言いたくて言いたくて仕方がない。


石井琢朗はさらに盗塁を敢行しまたセーフ。名キャッチャーの伊東勤も形なしだ。盛り上がる横浜スタジアム。2016年もすごかっただろうが1998年の映像を見てもなかなかである。やはり勝つことがファンサービスである。

空気のつくり方

空気のつくり方


このチャンスで鈴木尚典がタイムリー。マシンガン打線はそつがない。初戦の初回からベイスターズが押せ押せ。この後も石井琢朗は盗塁を決めたり、西武の中継の乱れを突いて生還したりとやりたい放題。それで横浜が勝ち例のヒーローインタビューに立ったわけだ。


1998年に横浜が日本一になったことを考えると、石井琢朗がその流れを作ったのは明白だ。


流れを引き寄せる時は一気呵成にやらねば。ビジネスも一緒。いいアイデアが出たら即断即決即実行。これができないと中だるみしうまくいくこともいかなくなる。逆に歩調を合わせたい時はじっくり待てばいい。


2016年、石井琢朗と同じことを田中広輔がやるかなと予想した瞬間アッと思った。石井琢朗は広島のコーチだった。こりゃ何かしら仕掛けてきそう。だからこそ大谷翔平も対策を練ってきそうだ。


なお、田中広輔を進化させたのはアシックスのスパイクという東洋経済新報の面白い記事を見つけた。田中広輔がさらに日本シリーズで結果を出せばアシックスの株が上がるだろう。
toyokeizai.net


日本ハム対広島というただでさえ面白そうな組み合わせが、ますます初回から目が離せない展開になりそう。田中広輔がバントヒットを狙っても大谷翔平がきっちり殺したら逆にカウンターとなって一気に日本ハムペースになるかもしれない。初回の攻防を楽しみにしておこう。


きょうの1枚は石井琢朗。横浜で引退せず広島でもうひと勝負したことが広島優勝につながった。ベテランの補強はこういう副産物をもたらす。人間の可能性ってすごいな、と改めて思う。
tf-zan96baian-m-stones14.hatenablog.com
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