黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

オトナが多い組織は強い~西武黄金期選手からの監督は辻発彦で6人目

西武の新監督に辻発彦が決まった。宮本慎也説が出た時はプリンスホテル人脈かとうなったが、結局西武OBに落ち着いた。


1990年代に輝いた西武は主力選手が何人も1軍監督になっている。優勝した1990年を例に見てみた。


まずはシーズンの主な打順。プロ野球記録大鑑を引用する。
1=セカンド辻発彦
2=ライト平野謙
3=センター秋山幸二
4=ファースト清原和博
5=指名打者デストラーデ
6=サード石毛宏典※本では遊撃手となっているが…
7=キャッチャー伊東勤
8=ショート田辺徳雄
9=レフト苫篠誠治

投手は渡辺久信渡辺智男工藤公康郭泰源石井丈裕らがいた。


この中で監督経験者は秋山、石毛、伊東、田辺、渡辺久信、工藤と6人もいる。


一方、同じ年にセ・リーグを制した巨人。

1=セカンド緒方耕一
2=ショート川相昌弘
3=センタークロマティ
4=レフト原辰徳
5=ライト吉村禎章
6=サード岡崎郁
7=ファースト駒田徳広
8=キャッチャー村田真一

投手は斎藤雅樹宮本和知桑田真澄木田優夫香田勲男らがいた。


何が言いたいかもうお分かりだろう。この中で1軍監督経験者は原しかいない。


西武との差は何なのか?
(我こそはという野球通の方、ぜひコメント欄に解説をお願いします!)


確かに巨人の監督はスター選手でなければ務まらない。西武はすでに当時の森祇晶監督やその前の広岡達朗監督からもうかがえるが華やかさより堅実性がにじみ出ていた。こういうチームカラーの差はあるだろう。


とはいえ、1対6とは…。森監督の指導によるものなのか西武の選手の方が将来的に監督を任せられる人物揃いであったとも見られるし、巨人側が人材を育てられていないとも見ることができる。黒柴スポーツ新聞編集局長は斎藤雅樹あたりにやらせてみてもと思うがなかなか名前が挙がらない。


野球観と人物的には桑田に期待したい。当分は編集局長が大好きな高橋由伸監督でいいが、桑田監督は見てみたい。柔軟な発想で巨人以外のチームでも監督をやりそうな雰囲気はある。スマートな日本ハムあたりに行ったらすごいチームをつくったりして。


西武に話を戻す。巻き返しを図るのに辻は堅実でいい人選と思う。むしろ監督就任は遅いくらいだ。日本シリーズではクロマティの緩慢な返球を見越しての超積極的走塁や、広沢克己の本塁突入を防いだ無理な態勢からのバックホームなど抜群のセンスを見せつけた。今、西武に求められるのはまさに辻のような選手なのだ。


辻は首位打者もとる好打者でもあった。編集局長は大学生時代、神宮球場での売り子アルバイト中に辻と池山隆寛に挟まれて歩くという幸運に恵まれた。辻は晩年ヤクルトに移籍していたのだ。予想以上に大きくてビックリした。森監督の思考を最も忠実に受け継げそうだと見ている。恩師・森監督のように黄金時代を築くことができるだろうか。


ベイスターズ的な発想ならデストラーデ監督もあり? それ以上にないのが清原監督。もはや待望論もあるまいが自らその芽を摘んでしまった。

デストラーデ 西武野球の神話

デストラーデ 西武野球の神話


きょうの1枚は西武1991年優勝シーン。きょうの記事に全員出てくる奇跡のショット。あらためて見るとこの時代の西武はそつのない大人のチームであった。そう、オトナが多い組織は強いのである。

f:id:tf-zan96baian-m-stones14:20161006002712j:plain