黒柴スポーツ新聞

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ウィルチェアーラグビー日本、オーストラリアに敗れる~18日21時、カナダとメダルかけ3位決定戦

ウィルチェアーラグビー日本代表は18日(日本時間)、準決勝でオーストラリアと対戦。57-63で敗れ、カナダとの3位決定戦(18日21時)に回った。


仲里進選手の地元紙、琉球新報記事はこちら。 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-359283.html


マーダーボール オリジナル・サウンドトラック

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前日のアメリカ戦で見せた輝きを失ってしまったような日本。ハイポインターは縦の動きを抑えられた。エース池崎大輔選手は32得点。相手のエースで「現役最高の車いすラグビー選手」ライリー・バット選手は34得点だからほぼ互角の数字。しかし、これまでのような池選手からのパスを受けての速攻などイケイケコンビらしい攻めが少なかった印象だ。


ローポインターはボールを保持するも、オーストラリアの圧力を受け、ボールが膠着状態になるヘルドボールを繰り返した。バット選手が容赦なく手を出してボールを奪いに来ていた。


攻めている時にボールを奪われ反撃を許すターンオーバーは日本が14回、オーストラリアは半分の7回。日本がターンオーバーを狙いたかったがキャッチミス、パスミスで逆に許してしまい、そのまま点差につながってしまった。


劣勢だった日本が35-37と一時2点差に追い上げた時がポイントに見えた。池選手の執拗なタックルでオーストラリアは12秒以内に日本陣内に攻め上がれないなど、ペースを崩していた。ここで日本がボールを持ちながらヘルドボール。流れを奪い返せなかった。


それぞれのミスは何に起因するのか。疲労なのか、コミュニケーション不足なのか、オーストラリアの圧力による焦りなのか。まさかアメリカとの大接戦で力を出しきって、精神的にも肉体的にももたなかったのでは…これが一番恐ろしい。


池選手は試合後のインタビューで力負けを認めながらも「ハートの部分では選手は切らさず最後まで戦えた」と述べた。勝てば銀メダル以上が確定し、グループリーグで敗れたアメリカ(先に決勝進出を決めていた)に再挑戦権が得られるだけに、選手が燃えなかったはずがない。だからこそちょっと元気がないように見えたのが気になった。


「きょうのことはリセットして、もう1回闘争心を燃やして、日本国中で応援してくれる皆さんに応えたい」


池選手の言葉を信じて応援したい。3位決定戦で勝つことは日本悲願のメダルを手にすることなのだ。目指す色は金から銅になったが、表彰台に上がれるかどうかは日本らしいプレーを続けざまにやれるかどうかにかかっている。