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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

トリプルスリーと優勝に関係性はあるのか?~山田哲人2年連続達成濃厚も関心高まらず

山田哲人が2年連続のトリプルスリーを手中にしている。80年の日本プロ野球でたった10人しかなしえなかった3割30本30盗塁を2年連続でやる男。残念ながらチームの成績とリンクしていないので2年目なのに注目度が低く気の毒である。



2015年シーズンの山田と柳田悠岐が優勝に貢献した印象が強かったので、トリプルスリー達成と優勝は近い間柄と思っていたが2016年のヤクルトはまったく違う(9月13日時点で4位)。じゃあこれまでの10人から山田と柳田を除く8人はどうだったのか。調べてみた。



岩本義行】1950年松竹…優勝!

岩本は.319で打率7位。ホームランは39本だが同僚の小鶴誠が51本で本塁打王。盗塁は34だが1位はまたも同僚の金山次郎で74だった。これに加え真田重蔵が39勝なのだから強い。137試合で98勝35敗4分け。それでも2位中日とは9ゲーム差だった。最下位8位は広島で41勝96敗1分け。勝率は.299であった。



別当薫】1950年毎日…優勝!

岩本と同じ年、パ・リーグ毎日の別当も達成していた。.335で打率2位。1位は東急の大下弘で.339。ホームランは別当の43本が1位。盗塁は34で、1位は南海・木塚忠助の78だった。毎日は81勝で、2位南海に15ゲーム差を付けた。



中西太】1953年西鉄…4位

.3139は打率2位。首位は南海の岡本伊佐美で.318。ホームランは36本の中西がトップ。盗塁は36で、1位は阪急のレインズで61だった。優勝したのは南海で4位西鉄とは13.5ゲーム差。最高殊勲選手には岡本が63票で輝き、中西は6票で次点だった。



簑田浩二】1983年阪急…2位

.312は5位で首位は落合博満の.332。ホームランは32本で、1位は南海・門田博光の40本。盗塁は35。トップは福本豊と思いきや大石大二郎で60だった。阪急は2位だが優勝した西武に17ゲームも差を付けられた。当時はブーマーが4番で簑田は3番だったようだ。



秋山幸二】1989年西武…3位

.301で10位。ギリギリだ。首位はオリックスのブーマーで.322。ホームランは31本。これも何とか達成した感じ。本塁打王はブライアントで49本。盗塁は31。これもかろうじて。盗塁王はロッテの西村徳文で42だった。特筆すべきはペナントレースで優勝は近鉄。2位オリックスとはゲーム差0。3位西武とも0.5の大混戦だった。



野村謙二郎】1995年広島…2位

.315で、首位は中日・パウエルの.355。ホームランは32本。本塁打王は同僚・江藤智で39本。盗塁は30で、タイトルは同僚・緒方孝市が47でとった。優勝はヤクルトで広島は8ゲーム差を付けられた。



金本知憲】2000年広島…5位

.315で、首位は金城龍彦の.346。ホームランは30本ぴったり。本塁打王松井秀喜で42本。盗塁も30ぴったりで、盗塁王には石井琢朗が35で輝いた。優勝は巨人で5位広島は13ゲーム差だった。



松井稼頭央】2002年西武…優勝!

.332で首位打者かと思いきや日本ハム小笠原道大で.340。ホームランは36本で、タイトルはカブレラが55本でとった。盗塁は33で、1位は意外と言っては失礼だが谷佳知で41だった。西武は同率2位の近鉄ダイエーに16.5ゲーム差を付けての優勝だった。



山田哲人】2015年ヤクルト…優勝!
.329、38本塁打、34盗塁(本塁打王盗塁王
柳田悠岐】2015年ソフトバンク…優勝!
.363、34本塁打、32盗塁(首位打者



というわけで、優勝5回、2位2回、3~5位が1回ずつという結果だった。「まあまあ」関係がある、としておく。やはり優勝してこそ、個人記録の価値はさらに高まると思う。そういう意味では山田の2年連続達成がそこまで取り上げられないのも仕方ない、のかもしれない。



きょうの1枚は達成者の中から金本知憲。2000年のメモリアルカードの一つ。裏の解説によれば、相手の宮出隆自投手に向かって打席から「さァ、こい!」と叫び、7球目を右中間席に運んだ。最終戦での劇的なトリプルスリー達成。どうしても成し遂げたいものは最後の最後まで可能性を追いたいものだ。

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