黒柴スポーツ新聞

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坂本勇人10シーズンで早くも1400安打目前~広島の地元V阻止のKY弾を甲子園で放つ

広島が優勝目前ということで、NHKがラジオ中継をやっていた。広島が勝ち、甲子園で阪神が巨人を下せばきょう9月8日に25年ぶりの優勝だった。マツダでは広島がリード、甲子園では阪神リードという、カープファンには理想の展開だったのだが坂本勇人の一振り、逆転3ランが地元で胴上げ、ビールかけという夢を打ち砕いた。試合自体は広島が勝ってマジック1となった。


阪神金本知憲監督だから広島が優勝していればスポーツ紙あたりが「アニキ援護射撃」と韻を踏んで見出しにしそうだったが、そうはならなかった。とにかく今年の阪神は甲子園で巨人に勝てない。ホームグラウンドで、宿敵巨人に負ける、あるいは引き分けのみ。阪神ファンは我慢ならないことだろう。


坂本は2016年、首位打者が目前だ。9月7日現在の打率は3割4分6厘。それ以上に驚いたことがあった。同日時点で坂本の通算安打数が1384本。2016年中に1400本台に乗せそうなのだ。坂本は2007年からプレーしているから、実に10シーズンで1400本、毎年140本ペースでヒットを量産している。


1年目はわずか1本だったから実質9シーズンで、1年あたりのヒット数はもっと上がるが、とにかくコンスタントに打ち続けているのがすごい。「さかとも」というタレントがけだるそうに打席に立つ坂本のものまねをしているが、確かに気迫を前面に出すタイプには見えない。しかしちょこまか休みながらも出続けていることや年度で見れば大ブレーキがないことが評価されたのか、巨人ではキャプテンだ。


坂本は25歳5カ月で1000安打を記録。これは歴代3位タイだそうだ。

1位=榎本喜八24歳9カ月
2位=土井正博25歳4カ月
3位タイ=イチロー豊田泰光25歳5カ月

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豊田さんは1699安打だったから坂本も安心してはいけないが、このまま2000安打に突き進みそうな気もする。巨人では9月7日現在で阿部慎之助が1899安打、村田修一が1739安打。坂本がハイペースで行けばいずれ追い付き追い越してしまうかもしれない。

けがをしていたようで、坂本は9月8日の阪神戦では代打で出てきて逆転3ランを放った。地元Vを望んでいた広島ファンには大変申し訳ないが、坂本は巨人のキャプテンとして「粘る」という最低限の仕事はした。


9日は広島の試合がなく、巨人はヤクルト戦がある。巨人が負けたら広島はどこで胴上げをするのか? どこでビールかけをするのか? 10、11日は東京ドームで巨人との試合がある。だが地元で待機する手はある。9日を移動日とせず胴上げ待機をマツダスタジアムでするのかどうか。その場合、ファンへの無料開放はあるのかどうか… 何せ25年ぶりだから。


8日中にビールかけが心おきなくできるよう準備された方も大勢いることだろう。坂本の意地の一発はある意味広島経済をも動かしたかもしれない。巨人ファンとしては明日も、もちろん10、11日も勝って、ちょっとでもCSに向けて嫌な印象を残しておきたいところ。今の広島の勢いなら引き立て役になる可能性は大いにあるが最低でも土日の直接対決までファイティングポーズをとってもらいたい。



きょうの1枚は坂本本人。2009年版なのでまだ若干線が細い。タイプは違うが高卒での貢献度は松井秀喜に近づいていっている気がする。広島との直接対決でも意地を見せてもらいたい。

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