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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

最高の準備をしなければ最高の結果は出ない~福原愛の温情に違和感

福原愛が銅メダルを逃した。対戦相手は北朝鮮のキムソンイ。キムはカットマンだが攻撃的で福原は再三押し込まれた。


国際大会にびっしり出てくる訳ではないキムを研究するのは確かに大変そうだ。これについて福原はこの五輪でキムと対戦し敗れた石川佳純からアドバイスをもらうことを自重したという。敗れて失意の石川の傷口を広げたくなかった。この思いやりは団体戦できっと強みになる。そんな記事をネットで見た。

勝利はすべて、ミッションから始まる。

勝利はすべて、ミッションから始まる。

卓球選手ではないのに言ってしまうが、甘いと思った。日本卓球界においてメダルの価値はその程度のものなのか。必死のパッチでやらないとメダルは無理なのではないか。金でなければだめ論がはびこる柔道は極端だとしてもやはり最低でもメダルを取るとの覚悟自体は頭が下がる。卓球界も必死でメダルを取りに行くなら石川の経験を生かして福原を戦わせるべきだった。


シングルスでメダルを取ることでまず歴史を残す。注目も集まる。競技人口が増えればレベルアップも望める。国際大会で結果を残すことは個人の夢をかなえるだけではないのだ。男子は水谷隼が見事に日本男子初のシングルスでのメダル獲得。歴史を変えた。この意味を水谷自身が一番感じていることだろう。


メダルを取ることが歴史を変える。そのことはロンドン五輪で団体銀に輝いたことで経験ずみではなかったのか。もともと人気がある福原がメダルを取るチャンスを逃した意味はとてつもなく大きい。黒柴スポーツ新聞編集局長はずっと日本を引っ張ってきた福原にメダルを取ってほしかった。


柔道で逃げつつ勝つような、何でもありで勝つのも見苦しい。しかし勝つための最善策なしに金メダルは取れない。卓球でまだ個人のメダルを取ったことがないなら女子チームも石川の敗戦をチーム全体で生かすべきではなかったか。団体戦があるから気兼ねしたというのはあまりに生易しい判断に思える。


同僚がライバル企業に負けた。次に当番の自分がそこと競り合う場面が来た。そこで勝つためにアドバイスを求めることをどう思うか。自分が同僚の立場なら仇をとってほしいしむしろ負けがむだにならないようにとこっちからあの企業はここが弱かったよと言いそうに思ってここまで書いてきたが、古い価値観だろうか。さっき元ネタ記事を見直したらなんとnumberだった。日本を代表するスポーツニュース媒体でこの視点というのも衝撃だったが、黒柴スポーツ新聞読者の皆さんなら、チャンスを前にアドバイスをもらいにいきますか? やめておきますか?


きょうは関連する野球カードはないので先日のクイズの答え。中日戦で9回1死までノーヒットノーランだった斎藤雅樹から初ヒットを放ったのは誰? 正解は音重鎮でした。写真は広島時代です。

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