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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

失敗から立ち直る四つの選択肢~ハマの守護神・山崎康晃はどう立ち直るのか

ハマの若き守護神、山崎康晃があえいでいる。連日の救援失敗。ミスからいかに立ち上がるかはサラリーマン的にも大事な課題である。

立ち直りの方法は人それぞれだ。


【同じような局面でやり返す】

恐らく山崎がやれたら最も良い復活の方法。クローザーは球速やキレと同じくらいイメージが重要だ。佐々木主浩を思い出してほしい。リードされて9回に佐々木が残っていたら万事休す、といった意識の植え付けは相当できていた。山崎はこのレベルには至っていない。まずは一日も早く前のように抑えることだ。抑えれば「救援失敗時は不調だったんだな」と思わすことができる。本人的にも傷は浅い。


【ちょっと楽な場面で結果を出す】

前回救援に失敗した抑えが少し点差をもらって登板するパターン。あまり経験のない人が挽回する場面に適している。本来ならば山崎はこのあたりで調整したらすぐ元に戻るのだろうがラミレス監督はこのレベルでは納得しないのだろう。だがあまりもたもたしていると山崎の傷はどんどん深くなる。このあたりのさじ加減は難しい。


【しばらく休む】

戦力に余裕があれば持ち場を外してもらう。足りない部分を補って再挑戦すればよい。ただしプロ野球の世界では常に活躍の場が保障されているわけではない。プロ野球選手としてはハイリスクな選択だ。ちなみにいわゆるブラック企業では使えないカード。


【なかったことにする】

人によってはこれが最強の思考かもしれない。だいたい救援なんて抑えて当たり前、いつも僅差の勝負なのだから毎回毎回神経を削っていたら心身が持たない。メジャーリーガーが上手に感情をコントロールするのもこのあたりが作用しているのか。だが日本ではミスをしているのにすましていると反省していないととらえられて査定が低くなるので要注意。


血液型をめったに外されない真面目な黒柴スポーツ新聞編集局長は会社で皆が受けるメンタルヘルス講習を受けるまで最後の「なかったことにする」という選択肢を持っていなかった。これ、ありなんだと目からウロコ。もちろん講習の時にも「これをあまりやりすぎるといけません」と付け加えられていたが。失敗を延々引きずって結果を出さないことも悪なのだ。

果たして山崎はどんな形で立ち直るのか。ベンチで見せたあの涙はどんな意味だったのか。もう8月だから守護神交代というカードは切りにくい。どんな選択をするにせよ山崎は自分の力で何とかするしかない。そう、どんなやり方をするにせよ、結局最後は自分で何とかするしかないのだ。


きょうの1枚は南海ホークスの抑えの切り札だった佐藤道郎。1973年5月30日(榊親一)、6月1日(福本豊)、2日(長池徳二)と3試合連続でサヨナラホームランを打たれた。何をやってもうまくいかない時はある。そんな時でもせめて自分らしさは失いたくない。いきなり失敗談を紹介してしまったが佐藤は最優秀防御率2回、最高勝率1回、最多セーブ2回、新人王にも輝いている。

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