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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

罰は自覚がなければ無意味~金本監督が藤浪に懲罰的な続投指令

金本知憲はひと昔前の価値観と見た。黒柴スポーツ新聞編集局長が購読している新聞のスポーツコラムで、山下大輔に突っ込まれていた。前半戦終盤に、藤浪晋太郎に懲罰的な続投を命じたのだ。

実に161球。金本にしてみれば藤浪よ、しっかりせいとの思いだったのかもしれない。いまだ4勝では話にならないということなのだろう。


藤浪はどんな心境だっただろうか。命じられたら続投せざるをえないだろうが、大切にされていないと感じても仕方ない。


この手のお灸が効くのは反骨心のあるタイプだ。藤浪は芯があるように見えるから何割かは納得しているかもしれない。さっさと見切られていないとも受け取れるから周りが思うほど大したことではないかもしれない。


しかし投手の肩やひじは二の次的な監督なんだなと受け止めるピッチャーもいることだろう。その場合は「この監督のために投げよう」とは今後一切考えない。懲罰的な続投は全く意味がなくなる。


そう、罰とは本人が罰せられても仕方ないなと自覚なり納得して初めて罰になるのだ。藤浪がどう受け止めたのか、実に気になる。新人から3年連続の2けた勝利と結果は残している。4年目となれば何らかの意思表示をしてもよさそうだ。

自分がタフだったから金本はこれくらいのお仕置きは何でもないと思ったかもしれないが金本みたいな鉄人はそうそういない。藤浪は投手だから肩やひじを痛めては元も子もない。これを監督自ら誘発するような指導法はいただけない。監督と主力投手がかみあっていないあたりが阪神の低迷を何より物語っている。


かつて田中将大日本シリーズで熱投した時も同じくらい投げた。さらに翌日も登板しファンを泣かせた。連投や多い球数は意味があるシチュエーションだから値打ちがある。サラリーマンの懲罰的な長時間作業とか、学生の懲罰的な長時間練習はモチベーションを下げるだけだ。これを命じた上司や指導者のために動こうとは一切思わなくなる。


山下がコラムの結びに、金本が思いを伝えるにはほかに手段はあると思うと書いていた。代えさせて、自覚を促して次の試合にきょうから備えさせる。ベストは一刻も早い降板ではなかったか。第一、試合中なのだから責任を感じさせる前に試合を立て直す善後策を考えるべきだ。プロ野球はお金を払って見に来てもらうもの。勝負を捨てたとは言いすぎかもしれないが藤浪一人のための試合に落とし込んでしまった。

すでに試合は終わっていたがカーラジオではオールスター初戦で藤浪が勝利投手になったと言っていた。球宴というブレークタイムに藤浪が上手に気分転換してくれたらいいなあと、他人事ながら思っている。


きょうの1枚は阪神19番の先輩、小林繁江川問題の余波で阪神に移籍し巨人相手に8連勝、22勝で最多勝。人間は感情で生きる、というフレーズが浮かんでくる。

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