黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るシーンやプレーヤーから生きるヒントを探ります。

舛添知事辞任とかぶらずに4257安打を達成するところがイチロー※ピート・ローズの画像付き

イチローが日米通算4257安打を記録した。数字の上ではピート・ローズを超えた。予想通り日米通算は話にならないばりの反応だがそういう時はこう言い返したい。


イチロー野球賭博していない人の中で最多安打です」


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とはいえ。そもそもボールも違う。球場の広さも違う。試合数も、ルールも違う。日米でプレーした石井一久がラジオの解説中に「別物です」と言っていた。野球とベースボールはやっぱり違うのか。優等生的にまとめると、イチローは両方に順応するというか両リーグでずば抜けた結果を残したということ。このまま大リーグ3000安打を記録してその日に米国民に認めてもらえばよい。



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実はちょっとだけピート・ローズの気持ちが分かる。プロ野球ファンは胸に手を当ててほしい。イ・スンヨプが2003年に56本塁打で、王貞治の年間本塁打55本を抜いた時思わなかっただろうか。

「日本と韓国の野球は違うよね」
「王さんの方がすごいよね」


韓国に友人がいる黒柴スポーツ新聞編集局長でさえそう思った。もっとも、ミーハー全開の編集局長はネット通販でイ・スンヨプの1999年の全54発を振り返るホームランカードを購入している。


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逆に誇りたい。バレンティンが年間本塁打記録を塗り替えた時、日本のファンは盛り上がった。あの日対戦相手の阪神ファンも拍手を送ったんじゃなかったっけ? 確かにローズやカブレラが王さんの記録に挑んだ時に敬遠があり、王さんの記録を超させるな的なムードがあったのだが、バレンティンへの祝福は日本のプロ野球ファンの成熟度を示す出来事であった。



野茂英雄松井秀喜イチローも、アメリカで結果を残した。だから日本球界をことさら低く見ているなんて受け止めるのは杞憂だ。ピート・ローズと、イチローと、イ・スンヨプ。みんな違って、みんないい。金子みすゞ的にまとめよう。アメリカでだって4257安打がフォーカスされていたしね。


舛添さんも「リオ五輪まで猶予を」と言わずに「イチローピート・ローズを超えるまで猶予を」と言えばユーモアがあったのだが。むしろ都知事辞任にかぶらない日に新記録を達成するところがイチローがスーパースターであるゆえんだ。もしあなたが新聞の編集局長だったら、都知事辞意表明とイチローの新記録が同時だった場合どちらを1面トップにしますか?


そんな話を黒柴スポーツ新聞社員にしたところ、「そんな話してたよ」。何でも、新記録の号外が出たと伝えられたイチローが「もうひとつの方(都知事)が出たのは知っている」と言ったのだとか。急いでネットを検索したら日刊スポーツの一問一答記事を見られた。確かに「別の号外の話は聞きましたがね」と言っている。



どこまでもニクいイチロー。記録達成直前に足踏みしたのはイチロー自身納得いかないだろうが一瞬先は闇の政界のゴタゴタすらきれいにスルーできるイチローはやっぱりすごい。まさか舛添騒動をにらみながら達成のタイミングを測った? としたらどこまでもニクいスターだ。そう言えばちょっと前にも「厳しい第三者の目で見ていただければ」なんて言ってたっけ。同じパクリでもこういう人を楽しませるパクリは素晴らしい。



というわけできょうは1枚どころかイチロー2枚にイ・スンヨプのホームランカードをおまけ付きで紹介したが温存していたこの男で締めよう。いつも読んでいただき、星を付けていただいているあなたに届けこの1枚。ピート・ローズ。永久追放された男が取り上げられるのはイチローがいたから、ということを彼には今一度噛み締めてほしい。


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