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黒柴スポーツ新聞

ニュース編集者が野球を中心に、心に残るワンシーンやプレーヤーについて綴ります。

大谷翔平にも目指してほしいシーズン19完封の二刀流・野口二郎

張本勲の3085安打なんて誰も抜けないと思っていた。だがイチローが現れた。日米通算ではなく、3000安打が射程だ(5月31日時点で2963安打)。だが決して張本の記録は色あせない。怨念、執念、因縁はびこる日本球界で3000本ヒットを打つなんてすごすぎる。

本棚でベースボールマガジン社の「GREAT RECORDS『不滅の金字塔』大全集」に目が行った。プロ野球の面白さの一つが記録。この点はまだまだサッカーに大差を付けられる分野だろう。


本をめくっていていろんな記録に目が行ったが、リアルにすごいなと思ったのがシーズン19完封。もはや完投自体が減っており今後出てきそうにない。


記録を持っているのが1942年の野口二郎と1943年の藤本英雄。特に野口に注目する。きょうの1枚として登場してもらおう。
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この年チーム60勝のうち40勝を挙げての19完封。いまの年俸基準なら何億円ももらえそう。というより今は10勝いくだけでもそこそこもらえるので、そちらの方がいかがかと思う。12、13勝というのは3番手くらいのピッチャーではなかったか。


野口は通算237勝。最多勝1回、最優秀防御率2回、最多奪三振1回。新人からの5年間は毎年最低48試合登板で毎年25勝以上だった。延長28回を相手の西沢道夫と共に完投したこともある。昔の人の体はどうなってるんだか。


現代では大谷翔平が二刀流に挑戦中だが、野口も二刀流だった。通算830安打。31試合連続安打の記録は25年間破られなかった。ちなみに日本記録は高橋慶彦の33試合連続。大谷は6月1日のヤクルト戦で13試合連続安打。どこまで数字を伸ばすか楽しみだ。

大谷翔平 二刀流

大谷翔平 二刀流

大谷本人だってどちらかに専念すればよりよい成績をあげられると分かっているだろう。しかし両方できちゃうのだからやる。そんなシンプルな理由なのかもしれない。疑問を呈する球界OBが多いように思うがそれは「一芸」に秀でた人の価値観でしかない。


黒柴スポーツ新聞編集局長も細々と外勤と内勤の二刀流6年目である。両方の苦労と充実感を味わっている。野口や大谷みたいに結果が残せているかは分からないけれど。ともかく単能工にならぬよう精進あるのみだ。一つの分野で10点満点になれなくても、7.5点と7.5点を足して15点になる生き方もある。


ちなみに野口二郎は兄の明(元中日監督)、昇、渉と兄弟4人でプロ入りした。明も49勝、1169安打と「二刀流」。すごい兄弟である。