黒柴スポーツ新聞

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須藤豊氏の由伸ジャイアンツ解説記事を読んだあと脳を休めたくなりナイターを見に行って気分転換した

夕方になると、自分でも分かるくらい極端に仕事の効率が悪い。時折お茶を飲むくらいの小休止はするが、基本的に9時から18時までデスクワーク。だからミスが出るくらいなら、きりのいいところで切り上げねばと思っている。


そもそも、何時間やったから帰るというのもレベルが低い話だ。プロなら成果物を出して業務を終えねばならない。ただ、春から希望して今のポジションに着かせてもらった背景がある。だからもうやれるだけ先へ先へと、時間の許す限り作業をこなしていた。


無意識に作業という言葉を使ったが、まさに作業。かつて、尊敬する上司から「作業と仕事は違う」というアドバイスをいただいたっけ。自分らしさを込めたり表現できなければ作業なのだ。そこはやはり意識して、作業ではなく仕事へと昇華させねばならない。


そんなことをあらためて考えたのは、須藤豊氏の解説を読んだから。黒柴スポーツ新聞編集局長の大好きな高橋由伸監督が新人の力を上手に使ったり、感情を出しすぎない辺りが好調の要因という見立てだった。確かに勝っても負けても感情的にしゃべる印象ではない。元ネタはこちら。お時間がある方はぜひご覧ください。やっぱりプロの解説は違う。

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一点、須藤氏が心配したのが正捕手になりかけの小林誠司ほぼ毎試合出ている。疲れてくると用心できなくなる、というのが大まかな指摘内容だった。

 


対処法としては例えば6連戦なら1試合外させ「脳を休ませる」。そう、キャッチャーは捕球する職業ではないのだ。古田敦也や古くは田淵幸一野村克也ら打てる捕手はいたけれど、捕手の存在意義は守りの要。小林はまずまずチャンスで結果を出しているが正捕手1年目。守りのレベルを上げるのが先だろう。

 
脳を休ませる。まさにその表現なのだろう。根を詰めればいいというものではない。野村克也の言うように一球ごとの配球には理由がなくてはならない。野球とデスクワークはちょっと違うかもしれないが、できれば、なぜそこにその素材を配置するのか、なぜその素材でなければならないのか、といった理由を考えて仕事をしたいものだ。

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小林にとっては捕球が作業であり、ピッチャーの能力を引き出したり守備位置を調整してそのイニングを制したり、ひいては1試合トータルで自軍をコントロールすることが仕事と言えよう。うわ、捕手って大変だなと思いつつ、自分もそういう人材になりたいなあとも思う。そんな意味もあって、小林に中堅社員の姿を投影させている。まあ小林はまだまだ若手だが。5月17日の試合でもDeNAの倉本寿彦に忍者走塁ホームインを食らった。もう毎日が修行なのだろう。

 

実は今夜、懇意にしている先輩と急きょナイターを見てきた。きっと脳を休ませることができるだろう、と。ふたを開けてみれば残念ながら見せ場の少ないゲームではあったが気分転換にはなった。この先輩も野球の知識は相当持っている。試しにゲームセットまでに会話に出てきた野球人を順不同で列挙してみよう。

 

赤松真人東野峻竹原直隆水上善雄井出竜也吉見一起細川亨松坂大輔、筒香嘉智、内海哲也、松本哲也、田口麗斗、二神一人、平沢大河、佐藤世那、平井光親、宮国椋丞、上林誠知、摂津正川島慶三田中賢介高橋由伸金本知憲谷繁元信鹿島忠郭源治菅野智之武田翔太鶴岡慎也田代富雄佐々木主浩脇谷亮太木村昇吾、サブロー、銀二朗、井口資仁小久保裕紀、茂木栄五郎、松井裕樹、山崎康晃、イチロー田口壮、上原浩二、沢村拓一山口鉄也、公文克彦…。3時間でいったい何人になるんだか。いったい何戦を見に行ったんだか。そもそもプレーを集中して見ていたのかどうかも怪しい。ただし、確実に気分転換ができた。

 

このへんで脳を休めて体を休めて明日に備えます。きょうの1枚は上に出てきた人の中で屈指の渋さが光る水上善雄。以前、「リオ五輪マラソン代表をかすめつつ足が速かったあの人の話がしたい~10.19もう一つの小ネタ」でも取り上げたがもう一度。水上と言えばロッテのユニフォームが思い浮かぶだろうが広島にもダイエーにも築地市場にもいた。なのでダイエー時代のカードを紹介する。いやー、先輩が「(水上と言えば)ロン毛」と言った時は笑ったなあ。黒柴スポーツ新聞編集局長が大好きなガッチャマンヘルメットと水上のロン毛という夢のコラボ。見る人が見たら歴史的なカードである。

 

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