黒柴スポーツ新聞

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一生懸命なマエケンのホームランに敬意を表しつつ投手本塁打論~一番打ったピッチャーは誰だ?

マエケンのメジャー初ホームラン記事を新聞で見ていたらさらっと「日本人初ホームランを打った野茂英雄」というくだりがあった。えっ、そうだったの? 1998年4月28日だったらしい。というわけできょうは投手本塁打の話。

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完全保存版野茂英雄1990-2008

完全保存版野茂英雄1990-2008

 

 

 

 

今の時代何でも調べられる。確か投手でホームランを一番打ったのは金田正一。詳しい本数は分からなかったので調べてみたら、36本説と38本説があった。これはどちらかが間違っているのか?

 

別にネットが信用ならんなんて言うつもりはないが、黒柴スポーツ新聞書庫にはあの本があったので見てみることにした。何度か紹介した記録の神様・宇佐美徹也氏の「プロ野球記録大鑑」だ。定価9800円。アマゾンで中古のものを買ったがそれでもまあまあの値段。だからこそ、いや、そうでなくとも重宝したい。ちなみにプロ野球ファンが夜読むのはおすすめしない。読み進めたら止まらないのだ。

 

プロ野球記録大鑑〈昭和11年‐平成4年〉

プロ野球記録大鑑〈昭和11年‐平成4年〉

 

 

投手による通算最多本塁打という表があった。

金田正一36本

米田哲也33本

別所毅彦31本

平松政次25本

堀内恒夫21本

スタルヒン18本

稲尾和久17本

 

この本は1992年度までの記録だからその後これに迫る記録があるかもしれない。ただこの数字には但し書きが必要だ。あくまでも「投手として」の本数。金田は代打本塁打が2本あるので先の38本説も間違いではないのだ。ちなみに別所さん(なぜかさんづけにしてしまうが)も一塁手右翼手として4本打っているので通算は35本。先日ロッテの岡田幸文の「未」ホームラン記録について書いたが打てる人は打ってしまうものだ。

 

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 なお以下の記事でさらっと触れた川崎徳次は巨人時代1試合で3本塁打という記録がある。せっかくなのでカードも再登場してもらう。

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堀内がノーヒットノーランを決めた日に3打席連続ホームランしたのも有名な話。やれる人は何でもできるんだなあ。職場にも一人ほしいものだ。本紙編集局長もかくありたい。

 

 

少年時代はバッターボックスの端っこに立って気のないスイングをする投手がなぜそんなことをするのか理解できなかった。ピッチングのリズムが狂うから打たないのだ。でもたとえ2アウトからだって何かの間違いでチャンスが訪れるかもしれない。そう考えるのは素人すぎるのか。変な根性論は嫌いだが打ってみるのは悪くないと思う。先ほどの投手本塁打の表に出てきた顔ぶれを見てほしい。名投手ばかりだ。打撃も一生懸命やるという共通項があったのである。2日連続で書いた梶本隆夫も打撃はよかったという。

 

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草野球チームも職場も同じ先輩に言われてうれしかったこと。「おまえは仕事も野球も一生懸命だ」。投手本塁打とは何事も手を抜かない人へのご褒美に思える。「おまえは仕事も野球もブログも一生懸命だ」と言われるよう、時間の使い方を工夫してこの生活を楽しみたい。ただし野球は久しく参加していないからけがする可能性大である。

 

きょうの1枚「きょう1」は投手本塁打最多記録に敬意を表し金田正一とする。金田は記念カードを買っているため手持ちはいっぱいあるのだが、それ以外はあまり持っていない。ベースボールマガジンがどんどんカードを出していても金田はカード化を拒否しているのか数も少なく思う。今回は記念カードできっちり作られている打撃中のものだ。なかなかパワフルなフォーム。そりゃ38本も打つわな。

 

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